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夜間中学 ヤカンチュウガク

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デジタル大辞泉の解説

やかん‐ちゅうがく【夜間中学】

中学校において夜間に開設される学級の通称。なんらかの理由で中学校教育を修了しなかった者のために開設される中学校の特別課程。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

夜間中学

公立中学が設置する夜間学級。中学校を卒業していない生徒らが通う。文部科学省の調査(昨年5月時点)では、全国8都府県の31校に1849人が在籍し、うち府内では11校に1021人が通う。昨年、文科省が「各都道府県に1校」を目指す拡充方針を打ち出した。

(2015-09-10 朝日新聞 朝刊 大阪市内・1地方)

夜間中学

戦後の混乱期に仕事や家の手伝いで昼間に学校に通えない子どもたちのために始まった。公立中学校の夜間学級で、昼間の中学校と同じ教科を学ぶ。土日や祝日を除いて毎日授業があり、教員免許を持った公立中学の先生が教える。文部科学省によると、千葉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫、奈良、広島の8都府県に計31校あり、約1800人が通っている。

(2017-02-18 朝日新聞 朝刊 岡山全県・1地方)

夜間中学

戦後の混乱期に仕事や家の手伝いで昼間に学校に通えない子どもたちのために始まった。公立中学校の夜間学級で、昼間の中学校と同じ教科を学ぶ。土日や祝日を除いて毎日授業があり、教員免許を持った公立中学の先生が教える。文部科学省によると、千葉、東京、神奈川、京都、大阪、兵庫、奈良、広島の8都府県に計31校あり、約1800人が通っている。

(2017-02-18 朝日新聞 朝刊 岡山全県・1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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世界大百科事典 第2版の解説

やかんちゅうがく【夜間中学】

1947年に発足した新制中学校に設置されている夜間学級の通称。公的には〈中学校夜間学級〉あるいは〈中学校2部〉と呼ばれる。第2次大戦後の経済的混乱のなかで中学校への不就学者や長期欠席者が続出したため,現場教師の対応策として夜間の補習授業学級が開設された(最初の夜間中学は大阪市生野第2中学校の夕間学級)。これに対して文部省は,義務教育昼間就学の原則を破り,保護者の就学義務不履行を助長するなどの理由をあげて消極的な態度をとってきた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

やかんちゅうがく【夜間中学】

中学校に設置されている夜間学級の通称。なんらかの事情で中学校の教育を受けなかった人を対象として開かれている、中学校の特別課程。
旧制の中等学校の夜間部。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夜間中学
やかんちゅうがく

なんらかの理由(学齢期間中の不就学や長期欠席=年間通算50日以上欠席、新学制実施以前に学齢を超えていたなど)で中学校を修了しなかった者に対し、夜間に学級を開設して、彼らに中学校を修了させることを目的とする学校。文部科学省は、文部省時代から、義務教育としての中学校は昼間就学の原則にたち、夜間中学の存在は保護者の就学義務不履行を助長しかねないなどの理由により公認していない。したがって、夜間中学は制度化された学校ではなく、事実上存在する学校である(卒業資格は与えている)。
 新学制の発足、したがって3年分延長された義務教育を担当する新制中学校が発足した1947年(昭和22)からしばらくの間、日本国民の物質的生活はきわめて悲惨なものであった。中学校自体が独立の校舎や教師を確保できない場合もあり、貧困家庭の子弟は、生活のために不就学や長期欠席を余儀なくされた。最初の夜間中学は、そのような生徒にこそ中学校教育を与えたいとする神戸市立駒ヶ林中学校の教師の教育的情熱から生まれた(1949年2月、同校「長期欠席・不就学児童生徒救済学級」として設立)。また東京では1951年、足立(あだち)区立第四中学校に開設された。これを認めた東京都教育委員会に対して、当時の文部省は夜間中学について
(1)学校教育法で認められていない、(2)労働基準法違反に通じる、(3)国・地方公共団体および保護者の学齢生徒を就学させる義務の不履行を助長する、(4)生徒の健康を損なう、(5)中学校の各教科にわたって満足な教育ができない、
との理由から反対意見を表明したが、夜間中学設置の動きは各地に広まり、ピークの1955年には81校、生徒数4900人に達した。その後国民生活の改善に伴い減少したが、1966年の行政管理庁(1984年より総務庁、2001年より総務省)の夜間中学校早期廃止勧告を契機に、国民の学習権を守る運動として隆盛に向かい、その後は高齢者や不完全就学者の中学校教育を受ける権利の未行使分を補償する機能(不登校生の受け入れなど)を果たしている(2001年現在8都府県35校に2916人が在籍)。また、日本に帰国した海外残留孤児や在日外国人などに対する日本語教育を施す夜間中学も開設されている。これらの教育ニーズにこたえる制度がほかにない限り、夜間中学という事実上の存在は抹消されるべきことではなく、奨励されるべきことであろう。[桑原敏明]
『尾形利雄・長田三男著『夜間中学・定時制高校の研究』(1967・校倉書房) ▽山本実著『夜間中学――義務制公教育の空洞化現象』(1969・明治図書出版) ▽松崎運之助著『夜間中学――その歴史と現在』(1979・白石書店) ▽松崎運之助著『夜間中学があります!――人は何のために学ぶのか 学校讃歌ブックレット』(2002・かもがわ出版) ▽三上敦史著『近代日本の夜間中学』(2005・北海道大学図書刊行会) ▽全国夜間中学校研究会第51回大会実行委員会編『夜間中学生――133人からのメッセージ』(2005・東方出版)』

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