出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
秋田県鹿角(かづの)市八幡平字(はちまんたいあざ)小豆沢(あずきさわ)の大日堂で正月2日に行われる舞楽。祭堂(ざいどう)(在堂)ともよばれる。祭礼は小豆沢のほか大里(おおさと)、長嶺(ながみね)、谷内(たにない)の四つの集落によって担われるが、舞の演目は各村の分担が伝承で定められている。神子(みこ)舞(四か村)、加名手(かなて)舞(同)、権現(ごんげん)舞(小豆沢)、駒(こま)舞(大里)、烏遍(うへん)舞(長嶺)、鳥舞(大里)、工匠(こうしょう)舞(ばぢ堂舞とも。大里)、田楽(でんがく)舞(小豆沢)、五大尊(ごだいそん)舞(谷内)となっている。維新前には小豆沢の別当および一の庭、大里の籠屋(かごや)、谷内の大博士(おおばかせ)などとよばれる世襲の頭役は南部家から扶持(ふち)を支給されていた。中央の舞楽とはその曲目も異なり、地域的な信仰と結び付いた民俗的色合いの濃厚な独自の芸態を伝承している。1976年(昭和51)国の重要無形民俗文化財に指定された。
[高山 茂]
また、2009年(平成21)ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。
[編集部]
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報
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