奥印(読み)オクイン

世界大百科事典 第2版の解説

江戸時代,文書帳簿の記載が正しいことを証明するために,ふつう作成者よりも上位の者・機関によって文書・帳簿の末尾に押される印。奥判とも言い,多くの場合,証明文言(奥書)を伴う。機能から言えば,古く戦国期以前の紛失状・売券その他にみられる証判与判につながる性格を持つが,幕府法令などによって奥印の形式が制度的に整えられてくるのは,享保期(1716‐36)ごろと考えられる。たとえば年貢,諸役,村入用帳面には早くから惣百姓村役人連印が義務づけられていたが,1740年(元文5)の幕令は,惣百姓連印のうえで名主・組頭が奥判をするよう命じている。

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大辞林 第三版の解説

記載した事実が正しいことを証明するために書類の終わりに押す印。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 書類に記載された事実の正しいことを証明するために奥書に印をおすこと。また、その印。奥判。
※明良洪範(1688‐1704頃か)九「貴殿の用人は陪臣の事故、貴殿奥印有べしと云、甲斐守、御尤也とて、奥印して相済ける」

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