安息角(読み)アンソクカク

百科事典マイペディアの解説

安息角【あんそくかく】

穀粒などを空中の1点から水平板上に連続的に落下させて得られる円錐形堆積の斜面と,水平板のなす角。息角休止角とも。土砂石炭粉体等が積み上げられ斜面をなすとき,くずれ落ちずに安定を保つ最大の角度。粉体の粒度分布水分含有量などによって大きく影響される。ホッパー擁壁等の設計に重要。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

安息角
あんそくかく

未固結の堆積(たいせき)物が斜面上に堆積するとき、滑りをおこさずに堆積できる最大の傾斜角。安定角ともいう。一般にその物質の内部摩擦よりも5~10度小さく、構成粒子の粒度が大きいほど、また、より角張っているほど安息角は大きくなる。地上の斜面では普通35度前後であるが、水底でははるかに小さく、泥層では地震などのショックで、1~2度でも滑り出すといわれる。

[岩松 暉]

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精選版 日本国語大辞典の解説

あんそく‐かく【安息角】

〘名〙 石炭や土砂などを積みあげるとき、その山が安定を保てる傾斜角度。

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化学辞典 第2版の解説

安息角
アンソクカク
angle of repose

粉粒体の堆積をつくった場合,その斜面と水平面のなす角をいう.これは粉粒体の摩擦特性の簡単な表現の一つとして古くから用いられているが,値は測定法や測定条件により変化する.測定法としては,水平面上に粉粒体を静かに落下させて生じた堆積層の傾斜角を測定する注入法(図)と,水平に保った円筒容器の底面の孔より粉粒体を流出させ,生じた残留層の傾斜角を測定する排出法とがよく用いられる.

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世界大百科事典内の安息角の言及

【三角州】より

…河川によって運搬され,河口から排出された砂泥のうち,粗粒のもの(小礫や砂)は河口の前面に10度以上の急斜面をなして堆積する。これは,河口から押し出された粒子が静水中で安息角をとって堆積するためで,次々と運搬されてくる粗粒堆積物はその前面へ付加するように堆積しつづける。この斜面が三角州の前縁にあたっており,斜面を前置斜面,堆積物を前置層(堆積物)とよんでいる(図1)。…

【粉粒体】より


[粉体物性]
 このような粉粒体の物性を調べ,またその応用技術を研究する学問領域は粉体工学powder technologyと呼ばれている。粉体工学においては,粉粒体を構成する粒子の粒径分布(粒度分布)や粒子の形状などの一次特性をはじめ,粒子集合体としての粉粒体の性質,すなわち安息角,内部摩擦角,付着力,かさ(嵩)密度,流動性などの二次特性が研究されている。このような粉粒体の二次的特性は,一般に粉体物性と呼ばれている。…

※「安息角」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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