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小関(読み)コゼキ

精選版 日本国語大辞典 「小関」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぜき【小関】

  1. ( 主要な関に対してその副として設けられた関 )
  2. [ 一 ] 近江国大津から逢坂山を越えて京に至る道より北方山中にあって、現大津市小関町の長等(ながら)山下から藤尾を経て京都山科に至る道の、途中に設けられた関。所在地は不明。逢坂関を大関とするのに対する称か。
  3. [ 二 ] 岐阜県南西部、関ケ原町の地名。北国街道筋にあり、不破関(ふわのせき)に付属する関が置かれていた。関ケ原の戦のとき、石田三成の本陣が置かれた。
    1. [初出の実例]「不破の関は敵かためたりとて、小関にかかって」(出典:平治物語(1220頃か)中)

こ‐せき【小関】

  1. 〘 名詞 〙 近世水軍で使われた小早(こばや)別称。水軍の中心勢力であった関船(せきぶね)の小型なものをいい、通常四〇挺立以下の軽快な軍船。〔諸関船秘書(1675)〕

こせき【小関・古関】

  1. ( 「こぜき」とも ) 姓氏一つ

おぜきをぜき【小関・尾関】

  1. 姓氏の一つ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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