山柿(読み)ヤマガキ

デジタル大辞泉 「山柿」の意味・読み・例文・類語

やま‐がき【山柿】

カキノキ科の落葉高木。山地に自生し、葉は広楕円形互生。6月ごろ、黄緑色の花が咲き、果実は小さく渋い。カキ原種といわれ、台木として利用老木心材は黒く、調度品に用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「山柿」の意味・読み・例文・類語

さん‐し【山柿】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 山の中の柿。〔張衡‐南都賦〕
  2. [ 2 ] ( 大伴家持が、範とすべき歌人をさしていった語 ) 万葉歌人の名の略称。誰をさすかについては諸説ある。( イ )山部赤人柿本人麻呂( ロ )山上憶良と柿本人麻呂、( ハ ) ( 山柿(やまがき)の意から ) 柿本人麻呂、( ニ ) ( 山柿の繁る意から ) 山部赤人を中心とする当時の歌人たち、など。
    1. [初出の実例]「幼年未山柿之門、裁歌之趣詞失乎聚林」(出典万葉集(8C後)一七・三九六九・題詞)

やま‐がき【山柿】

  1. 〘 名詞 〙 カキノキ科の落葉高木。本州四国九州の山地に生える。カキの変種。カキに似るが、果実はごく小さく、渋味が強い。
    1. [初出の実例]「秋はきぬ今やまがきのきりぎりすよなよななかむ風のさむさに〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)物名・四三二)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「山柿」の解説

山柿 (ヤマガキ)

植物。カキノキ科の常緑高木。トキワガキの別称

山柿 (ヤマガキ)

植物。栽培柿の原種

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