デジタル大辞泉 「山桃」の意味・読み・例文・類語 やま‐もも【山桃/楊=梅】 ヤマモモ科の常緑高木。本州中部以西の山地に多く、高さ約15メートル。葉は長楕円形で、革質。雌雄異株。4月ごろ開花し、雄花穂は黄褐色、雌花穂は花柱が紅色。実は球形で、夏に紅紫色に熟し、食用。樹皮は染料、漢方では楊梅皮ようばいひといい薬用。楊梅。しぶき。《季 夏》 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「山桃」の意味・読み・例文・類語 やま‐もも【山桃・楊梅】 〘 名詞 〙 ヤマモモ科の常緑高木。本州の関東以西、四国、九州、沖縄の海岸近くの山地に生える。高さ一〇メートルに達する。葉は倒披針形で長さ一〇センチメートルぐらい、枝先に集まってつく。雌雄異株。春、葉腋に花被のない黄紅褐色の単性花をつける。雄穂は円柱形で長さ約三センチメートル、雌穂は卵状長楕円形でやや小さい。果実は径一~二センチメートルの球形の核果で紅紫色に熟し甘酸っぱく食べられる。樹皮を乾燥したものを楊梅皮(ようばいひ)と呼び下痢・打撲症の薬に用いる。材は細工・薪炭用。漢名、楊梅。《 季語・夏 》▼やまももの花《 季語・春 》 〔本草和名(918頃)〕山桃の語誌( 1 )古くはヤマモモと呼ばれるものには「楊梅」「山桜桃」の二種があった。しかし、次第にヤマモモの語は「楊梅」にのみあてられるようになる。( 2 )一方「楊梅」は果実として定着し、この白い実は「又一種熟して白色なる者あり しろももと云」〔本草綱目啓蒙‐二六〕ともあるように、「水精楊梅」「しろもも」と呼ばれ珍重された。 さん‐とう‥タウ【山桃】 〘 名詞 〙 「やまもも(山桃)」の音読語。また、山中の桃。[初出の実例]「霞彩班々五色鮮、山桃灼々自然燃」(出典:新撰万葉集(893‐913)上)[その他の文献]〔謝霊運‐酬従弟連連詩〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
動植物名よみかた辞典 普及版 「山桃」の解説 山桃 (ヤマモモ) 学名:Myrica rubra植物。ヤマモモ科の常緑高木,園芸植物,薬用植物 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報 Sponserd by