デジタル大辞泉
「山桃」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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やま‐もも【山桃・楊梅】
- 〘 名詞 〙 ヤマモモ科の常緑高木。本州の関東以西、四国、九州、沖縄の海岸近くの山地に生える。高さ一〇メートルに達する。葉は倒披針形で長さ一〇センチメートルぐらい、枝先に集まってつく。雌雄異株。春、葉腋に花被のない黄紅褐色の単性花をつける。雄穂は円柱形で長さ約三センチメートル、雌穂は卵状長楕円形でやや小さい。果実は径一~二センチメートルの球形の核果で紅紫色に熟し甘酸っぱく食べられる。樹皮を乾燥したものを楊梅皮(ようばいひ)と呼び下痢・打撲症の薬に用いる。材は細工・薪炭用。漢名、楊梅。《 季語・夏 》
▼やまももの花《 季語・春 》 〔本草和名(918頃)〕
山桃の語誌
( 1 )古くはヤマモモと呼ばれるものには「楊梅」「山桜桃」の二種があった。しかし、次第にヤマモモの語は「楊梅」にのみあてられるようになる。
( 2 )一方「楊梅」は果実として定着し、この白い実は「又一種熟して白色なる者あり しろももと云」〔本草綱目啓蒙‐二六〕ともあるように、「水精楊梅」「しろもも」と呼ばれ珍重された。
さん‐とう‥タウ【山桃】
- 〘 名詞 〙 「やまもも(山桃)」の音読語。また、山中の桃。
- [初出の実例]「霞彩班々五色鮮、山桃灼々自然燃」(出典:新撰万葉集(893‐913)上)
- [その他の文献]〔謝霊運‐酬従弟連連詩〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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