日本歴史地名大系 「岩殿山」の解説
岩殿山
いわどのやま
現坂北村と現
享保九年(一七二四)の「信府統記」に「岩殿ト云フハ、神代ノ古伊弉諾・伊弉冉尊此所に降臨マシマシテ、此岩屋ニ御腰ヲカケラレシ故ニ、岩殿ト云ヒ伝ヘタリ、岩殿寺ノ本尊ハ般若ノ守護神、深沙明主、本地ハ釈迦如来ナリ、岩屋ニハ十一面観音ヲ安置ス、本堂戌亥ノ方ニ三社権現ノ社アリ、富蔵山ハ文治四年ノ比梵僧一人来リテ、此山ノ岩屋ニ於テ一七日ノ間法華経読誦シ畢テ、後行方知レス、其跡ニ今マテ無カリシ馬頭観音ノ尊像忽然トシテ岩屋ニ鎮座マシマシシ故皆人是ヲ崇メ奉レルヨリ、今ニ霊跡タリ」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報