コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

左袒 サタン

3件 の用語解説(左袒の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

さ‐たん【左×袒】

[名](スル)《「袒」は衣を脱いで肩をあらわにする意で、中国、前漢の功臣周勃(しゅうぼつ)呂氏(りょし)の乱を鎮定しようとした際、呂氏に味方する者は右袒せよ、劉氏(りゅうし)に味方する者は左袒せよ、と軍中に申し渡したところ全軍が左袒したという「史記」呂后本紀の故事から》味方すること。
「何としても上方の者に―する気にならぬ」〈福沢福翁自伝
[補説]「左担」と書くのは誤り。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

さたん【左袒】

( 名 ) スル
〔「史記呂后本紀」にある、前漢の周勃しゆうぼつが呂氏の乱を平らげようとしたとき、呂氏につくものは右袒し(右肩を脱ぎ)、朝廷に味方するものは左袒せよ(左肩を脱げ)と言ったところ、皆左袒したという故事から〕
味方すること。 「管仲蘇張に-して孔孟を擯斥するに非ず/文明論之概略 諭吉

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

左袒
さたん

左の肩を肌脱ぎにすること、転じて、賛意を表すことや味方になることをいう。袒は着物を肌脱ぎにする意。中国、漢の高祖劉邦(りゅうほう)の死後、后(きさき)の諸呂(しょりょ)が権力をほしいままにし、その一族を王として漢の天下を奪おうとしたため、太尉周勃(しゅうぼつ)が丞相(じょうしょう)陳平と謀って、軍に「呂氏のためにする者は右袒せよ、劉氏のためにする者は左袒せよ」と令したところ、全軍左袒したと伝える、『史記』「呂后紀」の故事による。左袒、右袒に特別の根拠はなく、右袒を賛意の表現とした例もある。[田所義行]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の左袒の言及

【肩】より

…ここで左肩をはだけるのは悲しみの姿態である。一方,中国では左肩を脱ぐことを袒(たん)または左袒といい,吉事にも凶事にも行ったが,前漢の将軍周勃が呂氏一族の乱を鎮めようとしたとき,軍中に令して呂氏のためにする者は右袒し,劉氏のためにする者は左袒せよと言ったところ,全軍皆左袒した(《十八史略》)ことから,それは味方することを意味するようになった。また,謝罪のため右肩をあらわにすることを肉袒という。…

※「左袒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

左袒の関連キーワード一揖肩脱ぎ肩脱ぐ片肌脱ぎ撫で肩肌を脱ぐ諸肌を脱ぐ脱掛け脱掛ける

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone