差控える(読み)サシヒカエル

デジタル大辞泉 「差控える」の意味・読み・例文・類語

さし‐ひか・える〔‐ひかへる〕【差(し)控える】

[動ア下一][文]さしひか・ふ[ハ下二]
控える。そばにいる。「左右に―・える」
程度を控えめにする。分量などを少なめにする。「食事の量を―・える」
悪い結果を招かないように、当面それをしないようにする。遠慮する。「飲酒を―・える」「旅行を―・える」
[類語]遠慮控える慎むはばか気兼ね心置き憚り控え目斟酌しんしゃく忌憚きたん謹慎内輪断る自粛自重自戒自制自律禁欲

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精選版 日本国語大辞典 「差控える」の意味・読み・例文・類語

さし‐ひか・える‥ひかへる【差控】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ア行下一(ハ下一) 〙
    [ 文語形 ]さしひか・ふ 〘 自動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 「さし」は接頭語 ) ひかえる。そばにいる。
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ア行下一(ハ下一) 〙
    [ 文語形 ]さしひか・ふ 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 「さし」は接頭語 ) 程度や分量などをひかえめにする。悪い結果を招かないよう、当面それをしないようにする。遠慮する。辞退する。やめる。
    1. [初出の実例]「黒はよし白はあしきとさしひかへ是や碁ばんの目薬にこそ」(出典:狂歌・大団(1703)四)
    2. 「此辺の事情を察して主人も少々怒るのを差し控へてやったら、八っちゃんの寿命が少しは延びるだらうに」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇)

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