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市易法 しえきほうShi-yi-fa; Shih-i-fa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

市易法
しえきほう
Shi-yi-fa; Shih-i-fa

中国,北宋王安石が行なった新法の一つ。中小商人を対象とする低利資金融資法で,おもな都会に市易務を設け,商人の物資が売れないときは買上げ,またそれを抵当にして年利2割で資金を貸付けた。高利で豪商に緊縛されていた中小商人を豪商から解放し,商業の安定した発展をはかったもの。豪商は旧法党の官僚と結び,後宮に強く働きかけて天子を動かしたので,王安石は失脚した。

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デジタル大辞泉の解説

しえき‐ほう〔‐ハフ〕【市易法】

中国、北宋王安石の新法の一。中小商人の保護と物価の安定を目的に、小商人の物資が売れないとき、政府がこれを買い上げたり、またはその物資を抵当に低利金融を行った。

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世界大百科事典 第2版の解説

しえきほう【市易法 Shì yì fă】

中国,北宋の王安石の新法の一つ。中小商人の保護政策。1072年(熙寧5)3月実施。専売法などを中心に政権と結びついた都市の豪商たちは,商品買占め,価格操作などを恣意的に行い,中小商人を圧迫し,商品の流通を妨げた。王安石は,大商人に買いたたかれる商品を政府が適正価格で買い上げ,規定の担保もしくは保証人のある中小商人に低利でそれを売りさばかせた。主要都市に市易司が設けられ,効果をあげたが,豪商の反対でつぶされた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

市易法
しえきほう

中国、北宋(ほくそう)の王安石(おうあんせき)の新法の一つ。市易とは交換流通のことで、その名の示すように商業流通の合理化をねらった。1070年、西北辺の茶・馬貿易の要所に市易司を置き、貿易を統制して豪商を締め出し、その利益を辺境経営にあてた。ついで72年、開封(かいほう)とその後背の大運河流域などに市易司を設け、政府が介入して滞貨を買収し、市易司の傘下に再編されたギルド商人を通じて流通させ、官用品の調達にも市易司が介入し、大商人の暴利を抑えた。[斯波義信]

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