布引滝(読み)ぬのびきのたき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

布引滝
ぬのびきのたき

兵庫県神戸市中央区の山手生田川上流部にある。上流部より雄滝 (高さ 43m) ,夫婦滝 (6m) ,雌滝 (19m) などが続き,平安のから文学で親しまれた名瀑。山陽新幹線新神戸駅より徒歩約 20分の

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ぬのびきのたき【布引滝】

神戸市中央区,新幹線新神戸駅のすぐ北にある名瀑。六甲山地摩耶(まや)山に発する生田川が平地に出るところにかかる。雄滝(高さ43m),雌滝(19m)のほか夫婦滝,鼓ヶ滝があって,白布を敷くように見えたのでこの名があるといわれ,古来文芸題材にしばしば取り上げられ,歌枕ともなった。1900年上流に布引貯水池が建設されたため,昔日の壮観はみられない。【小森 星児】 《伊勢物語》には〈長さ二十丈,広さ五丈許(ばかり)なる石のおもて,白絹をつつめらんやうになむありける〉と描写されている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

布引滝
ぬのびきのたき

神戸市中西部、中央区の六甲(ろっこう)山地にある滝。生田(いくた)川の中流にあたる布引谷の花崗(かこう)岩にかかる雄滝(おんたき)、夫婦(めおと)滝、鼓(つつみ)ヶ滝、雌(めん)滝などの総称。雄滝は43メートル、雌滝は14メートルに及び、岩面を流れ落ちるさまが白布のようにみえることから布引の名があるという。『伊勢(いせ)物語』に「白絹に岩を包めたらむやうになむありける」とあり、また古来多くの歌に詠まれている。旧生田川筋には布引町の名が残っている。東海道・山陽新幹線新神戸駅の北方約1キロメートル。

[藤岡ひろ子]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

ぬのびき‐の‐たき【布引滝】

[一] 神戸市中央区葺合町を流れる生田川上流の滝。雄滝とその下流の雌滝とがあり、その間に夫婦滝・鼓ケ滝がある。
※古今(905‐914)雑上・九二三・詞書「布引のたきのもとにて、人々あつまりて哥よみける時によめる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

野球の用語

アウトサイド・コーナー outside corner 打者から見て本塁上の遠い側。外角。和製英語ではアウトコーナーともいう。アシスト assist打者が打った球を捕球後にある塁に送球し走者の刺殺を間接...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android