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帝国主義論 ていこくしゅぎろん theory of imperialism

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

帝国主義論
ていこくしゅぎろん
theory of imperialism

帝国主義の概念規定やその性質,原因についての理論。大別すると,(1) 帝国主義をもって国家の無制限な拡大への権力性向としてとらえ,帝国主義を特に資本主義とは結びつけない J.シュンペーターに代表される考えと,(2) 資本主義の一定の発展段階と結びつけてとらえるマルクス主義者を中心とする考え,(3) 帝国主義の時間的・空間的連続性を見出し,イギリスにおける 19世紀中頃の状況を自由貿易帝国主義として理解する主張,などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ていこくしゅぎろん【帝国主義論】

一般的に〈帝国主義〉とは,1880年代初頭から第1次大戦に至る時期に,欧米の先進的工業諸国が〈アフリカ分割〉を皮切りにして世界の後進諸地域にその影響力,支配力を拡大していった事象を表す。この帝国主義をもっぱら経済的動機に規定されたものであるとの前提に立ち,初めて体系的な説明を施したのがJ.A.ホブソンの《帝国主義論》(1902)である。ホブソンは,資本主義経済の比類ない生産力によって生み出される過剰な商品ならびに資本が,国内市場だけでは吸収しきれないため,そのはけ口を外国市場に求める結果として帝国主義が導かれるとし,とくに過剰な資本の輸出が帝国主義の原動力であると述べた。

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大辞林 第三版の解説

ていこくしゅぎろん【帝国主義論】

レーニンの経済学書。1917年刊。資本主義の最高の発展段階としての帝国主義の経済的諸特質を分析し、この段階を「死滅しつつある資本主義」「社会主義革命の前夜」であると論じる。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

帝国主義論
ていこくしゅぎろん

原題は『資本主義の最高段階としての帝国主義』Империализм,как высшая стадия капитализма/Imperializm,kak vsshaya stadiya kapitalizma。第一次世界大戦中にレーニンが亡命先のスイスで執筆した著作。1917年発表。これが書かれたのは、第一次大戦の性格が植民地と市場の再分割を目ざす帝国主義的、侵略的なものであることを明らかにし、この戦争に反対するためであった。ホブソンやヒルファーディングをはじめ、多数の同時代の研究業績を踏まえて書かれている。
 自由競争から独占が生まれたことを帝国主義の経済的特質として明確に指摘するとともに、当時の世界を、英米独仏の四大国を頂点に政治支配と金融支配の体制として描いている。
 レーニンの帝国主義批判は国際労働運動における排外主義批判と一体をなしている。その意味では、同じ時期のレーニンの非合法文献(第二インターナショナルの分裂に関する)をあわせ読む必要がある。[安藤 実]
『副島種典訳『帝国主義論』(大月書店・国民文庫)  ▽全集刊行委員会訳『帝国主義論ノート』(『レーニン全集 39巻』1972・大月書店)』

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