帰るさ(読み)カエルサ

デジタル大辞泉 「帰るさ」の意味・読み・例文・類語

かえる‐さ〔かへる‐〕【帰るさ】

帰る時。帰りがけ。かえさ。
一昨夜おとついの―」〈佐藤春夫晶子曼陀羅
「われ行く―に見む」〈・三七〇六〉
[類語]帰り際帰りしな帰りがけ別れ際道すがら道中道道みちみち途中途上途次中途行き掛け路次道草通りすがり通り掛かり通り掛け行きずり行き掛かり寄り道半ばついでついでにちなみに念のため手ついでがてらかたがたかたわら

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精選版 日本国語大辞典 「帰るさ」の意味・読み・例文・類語

かえる‐さかへる‥【帰さ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さ」は接尾語 )
  2. 帰るとき。帰る途中。帰り道。かえりさ。かえるさま。かえさ。
    1. [初出の実例]「可敝流散(カヘルサ)に妹に見せむにわたつみの沖つ白玉ひりひて行かな」(出典万葉集(8C後)一五・三六一四)
  3. 帰るべき時刻。帰る時。
    1. [初出の実例]「いつを限りに有明の、つきぬ涙を押へつつ、はや帰るさに成ぬれば」(出典:車屋本謡曲・蝉丸(1430頃))

帰るさの語誌

→「かえさ(帰━)」の語誌

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