序で(読み)ツイデ

デジタル大辞泉 「序で」の意味・読み・例文・類語

ついで【序で】

《動詞「つい(序)でる」の連用形から》
あることを行うときに、いっしょに他のことにも利用できる機会。「序でがあったら届けてください」「序での折に立ち寄る」
順序次第
前途空想、などを―もなく吐露した」〈蘆花思出の記
[類語]ついでにちなみになお念のため手ついでがてらかたがたかたわら道すがら道中道道みちみち途中途上途次中途行き掛け路次道草通りすがり通り掛かり通り掛け行きずり行き掛かり帰りしな帰りぎわ帰り掛け帰るさ寄り道半ば

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精選版 日本国語大辞典 「序で」の意味・読み・例文・類語

ついで【序・次・第・次第・嗣】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つぎて(次第)」の変化した語か )
  2. 順序。順番。次第。
    1. [初出の実例]「寒暑調和にして、時序(ツイテ)を乖(そむ)かじ」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)六)
    2. 「四季はなほ定れるついであり。死期はついでをまたず」(出典:徒然草(1331頃)一五五)
  3. あとつぎ。後継者。
    1. [初出の実例]「汝(いまし)の天位(あまつくらひ)光臨(てりのそ)みて以て皇祖(みおや)の業(ツイテ)に承(うけ)けむこと」(出典:日本書紀(720)綏靖即位前一一月(北野本訓))
  4. あることを行なうのにちょうどよい機会。また、あることを行なっているとき、それといっしょに他のことを行なうこと。また、「くたびれついで」「骨折りついで」など、他の語につけて用いることもある。→ついでに
    1. [初出の実例]「山に登りて帰りまうで来て、人々別れけるついでに詠める」(出典:古今和歌集(905‐914)離別・三九三・詞書)
    2. 「いそがぬ事ながら次而(ツイデ)もあらば此方の娘を囉(もろ)ふてもくださるかたづねてくだされ」(出典:浮世草子世間胸算用(1692)二)

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