幕別(町)(読み)まくべつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「幕別(町)」の意味・わかりやすい解説

幕別(町)
まくべつ

北海道中南部、十勝(とかち)総合振興局管内の町。1946年(昭和21)町制施行。2006年(平成18)、広尾(ひろお)郡忠類村(ちゅうるいむら)を編入十勝川の南岸にあり、帯広(おびひろ)市に接する。町名はアイヌ語の「マクンベツ」(山際を流れる川の意)に由来。JR根室(ねむろ)本線、国道38号、236号、242号が通じ、帯広広尾自動車道の忠類インターチェンジがある。十勝川の河谷と、標高100~200メートルの洪積台地大部分を占め、サトウダイコンテンサイ)、豆類、ジャガイモ、小麦の畑作物栽培と酪農が行われる。乳牛を主とするが肉牛飼養頭数も多い。十勝川の千代田堰堤(えんてい)では秋に遡上(そじょう)するサケ捕獲が行われる。帯広市に近い洪積台地上には幕別温泉がある。蝦夷文化考古館(えぞぶんかこうこかん)はアイヌ文化の資料を集める。帯広市に近い札内(さつない)地区はベッドタウン化が進んでいる。面積477.64平方キロメートル、人口2万5766(2020)。

[進藤賢一]

『『幕別町史』(1967・幕別町)』


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