平群(町)(読み)へぐり

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

平群(町)
へぐり

奈良県北西部、生駒(いこま)郡の町。中央を南流する竜田(たつた)川流域を中心に、生駒山地東斜面と矢田丘陵西斜面を占める。1896年(明治29)明治村が平群村に改称し、1971年(昭和46)町制施行。竜田川に沿って近畿日本鉄道生駒線と国道168号が走る。また西端の大阪府との境界に沿って信貴(しぎ)生駒スカイラインが走っている。地名は、倭建命(やまとたけるのみこと)の「命の全(また)けむ人は畳薦(たたみこも)平群の山……」(『古事記』)や『万葉集』に歌われた平群山(矢田丘陵一帯をさす)に由来する。宅地化が急速に進み、2000年頃までは県下有数の人口急増町だった。花卉(かき)、野菜、イチゴ、ブドウ、シイタケ栽培が行われ、バラの温室栽培は全国的に有名。南西部の信貴山山腹には「信貴の毘沙門天(びしゃもんてん)」で知られる信貴山真言(しんごん)宗朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)がある。また、北西部の鳴川(なるかわ)には役行者(えんのぎょうじゃ)の開山と伝えられる千光寺(せんこうじ)がある。烏土塚(うどづか)古墳は国指定史跡。大阪府境の生駒山地一帯は金剛(こんごう)生駒紀泉国定公園の一部。面積23.90平方キロメートル、人口1万8883(2015)。[菊地一郎]
『『平群村史』(1959・平群村)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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