出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
奈良県北西部の生駒山北部に発して,生駒山地と矢田丘陵の間の構造谷を南流し,生駒郡斑鳩(いかるが)町南西部,三室(みむろ)山の南で大和川に合流する川。長さ約15km,流域面積約54km2。上流部は生駒川,中流部は平群(へぐり)川と呼ばれる。《古今集》巻五に載る在原業平の歌〈千早ぶる神世もきかず竜田川から紅いに水くくるとは〉など古歌に詠まれた竜田川(立田川)は,合流してからの大和川本流をさすと考える説が有力である。付近には古代に大和と難波を結んだ竜田道が通じ,下流左岸には竜田神社(竜田新宮),吉田(きちでん)寺などがあり,竜田大橋を中心に紅葉の名所として知られる。現在,川に並行して近鉄生駒線が通り,一帯は大阪への通勤圏内として宅地開発が著しい。
執筆者:高橋 誠一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…サバの切身や鶏肉を使うことが多い。竜田の名はモミジの名所竜田川にちなむもので,江戸時代にはゆでたヤマノイモをもみじ形に切って梅酢漬にしたものを〈竜田川〉と呼んだことがあり,この竜田揚げはしょうゆで染まった色をモミジになぞらえたものだという。【松本 仲子】。…
※「竜田川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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