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度支 たくしDu-zhi; Tu-chih

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

度支
たくし
Du-zhi; Tu-chih

中国,・宋代の中央の財務官庁の制度。漢,魏以来,度支尚書があり,その下に度支侍郎 (度支郎中) がおかれ,国家の財政を司っていた。唐代には戸部尚書といわれ,その下に度支郎中がおかれた。安史の乱後,経済が発達し財政が複雑化すると,度支郎中の地位は向上して度支使と呼ばれ,戸部,塩鉄とともに財政を扱う3重要機関となった。宋代になると3機関の長は三司使,または計相ともいわれて宰相に次いで重視された。宋代の度支は賞給,銭帛,糧料,常平,発運,騎,斛斗,百官の8案 (局) から成っていた。

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世界大百科事典 第2版の解説

たくし【度支 duó zhī】

中国の官職名の一つで,中央財政を担当する。魏・晋以後,度支尚書がおかれ,北斉では全財政を統轄した。唐では戸部尚書の下に会計担当の度支曹があって,郎中と員外郎などがおかれた。唐中期以後,財務行政が複雑かつ重要となり,度支曹が独立して度支使が成立し,塩鉄使判戸部と国家の財政を分担して三司と称された。五代,北宋では三司使に統合されたが,神宗の元豊官制以後,唐初の制に復した。のち清末に戸部を度支部と改めた。

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大辞林 第三版の解説

たくし【度支】

中国の官名。国家の会計・収支をつかさどった。魏晋では度支尚書が、唐では初め度支曹、中期に度支使が置かれた。
主計寮かずえりようの唐名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

度支
たくし

中国の官職名で、中央財政を担当した。魏(ぎ)・晋(しん)(220~420)以後、度支尚書が置かれ、北斉になると全財政を統轄した。隋(ずい)は民部尚書、唐(618~907)は戸部(こぶ)尚書と改めた。戸部尚書下の四部局の一つに度支曹(そう)があって会計を総領し、郎中が収入を、員外郎が支出を管轄した。唐中期以後、財政の重要性が増すと、度支曹が独立して度支使が成立し、塩鉄使、判戸部と国家の財政を分担した。北宋(ほくそう)の元豊(1078~85)の改革後、唐初の制に復した。清(しん)末には戸部を度支部と改めた。[礪波 護]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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