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廖仲愷 りょうちゅうがいLiao Zhong-kai; Liao Chung-k`ai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

廖仲愷
りょうちゅうがい
Liao Zhong-kai; Liao Chung-k`ai

[生]光緒3(1877)
[没]1925.8.20. 広州
中国の革命家。広東省恵陽県の人。廖承志の父。妻は何香凝 (かこうぎょう) 。サンフランシスコの華僑の家に生れ,光緒 19 (1893) 年帰国し,同 28年日本に留学,早稲田大学を経て宣統1 (1909) 年中央大学を卒業。留学中,日本で中国革命同盟会に加入し,その後孫文の革命運動を積極的に助けた。 1913年第二革命失敗後,孫文らとともに日本に亡命し,16年帰国。 23年広東省長,大元帥府秘書長となり,同年2~3月熱海で A.ヨッフェと会談し,国共合作への準備を進めた。 24年国民党一全大会で中央執行委員に選ばれ,また工人部長,農民部長,黄埔軍官学校党代表,広東省長,財政部長,軍需総監などの要職を歴任。孫文の連ソ,容共,労農援助の三大政策を支持し,国民党左派の中心として活動したが,25年8月国民党右派分子に暗殺された。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

廖仲愷 りょう-ちゅうがい

1877-1925 中国の革命家,政治家。
光緒3年3月10日サンフランシスコ生まれ。何香凝(か-こうぎょう)の夫。廖承志(しょうし)の父。日本に留学し早大でまなぶ。孫文とであい,中国同盟会の結成に参加。第二革命失敗で日本に亡命。1920年帰国して広東省長,国民党農民部長などをつとめたが,1925年8月20日国民党右派に暗殺された。49歳。

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世界大百科事典 第2版の解説

りょうちゅうがい【廖仲愷 Liào Zhòng kǎi】

1877‐1925
中国,近代の革命家,政治家。広東省恵陽県出身のアメリカ華僑の家庭に生まれ,帰国後日本に留学,早稲田大学,中央大学に学ぶ。1905年,中国同盟会に参加して革命運動に従事,辛亥革命以後も終始孫文の側近にあって,中華革命党の結成,雑誌《建設》の創刊,広州大元帥府の財政次長・財政部長等に従事した。とくに重要な役割を果たしたのは,孫文の新三民主義政策への移行を援助したことであり,そのため来日してソ連のヨッフェと会談した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

廖仲
りょうちゅうがい / リヤオチョンカイ
(1876―1925)

中国の国民党左派の政治家。清(しん)末に日本に留学して早稲田(わせだ)大学に入学、来日した孫文(そんぶん)を知り、東京で中国同盟会の結成に参加。辛亥(しんがい)革命後、広東(カントン)都督府参議に任じたが、第二革命で日本に亡命。1920年帰国して孫文の広東軍政府に参加、広東省長などを歴任し、1923年、日本でソ連のヨッフェと会見、国共合作を推進、1924年の国民党一全大会で中央執行委員、1925年にはその農民部長を兼任したが、同年、蒋介石(しょうかいせき)ら右派によって暗殺された。夫人は中華人民共和国の全国人民代表大会代表、人民政治協商会議副主席、婦女連合会名誉主席として重きをなした何香凝(かこうぎょう)。子息の廖承志(りょうしょうし)は全国人民代表大会常務委員会副委員長として、対日関係の中心的存在であった。[安藤彦太郎]

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世界大百科事典内の廖仲愷の言及

【国民革命】より

… そもそも国民党の右派は国共合作に反対であった。右派の反共策動は25年8月,容共左派の中軸廖仲愷(りようちゆうがい)の暗殺で頂点に達したが,このときは中間派の蔣介石が左派とむすび,右派の胡漢民,許崇智(右派軍の領袖)を追放して結着がついた。翌年3月,蔣介石は中山艦事件を挑発して共産党系の武力基盤をゆるがせ,5月の二中全会に党務整理案を提出して共産党の活動制限をはかった。…

※「廖仲愷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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