源平争乱(読み)げんぺいそうらん

百科事典マイペディア 「源平争乱」の意味・わかりやすい解説

源平争乱【げんぺいそうらん】

古代末期に登場する清和(せいわ)源氏伊勢(いせ)平氏との一連対立抗争事件。保元(ほうげん)の乱平治(へいじ)の乱を経て平氏政権が誕生し,治承(じしょう)・寿永(じゅえい)の内乱後,源頼朝による鎌倉幕府開設に至る。単に2氏の抗争ではなく,諸国に登場する開発領主,のちの地方豪族等による全国的規模の武力抗争(内乱状況)であった。
→関連項目荒川荘鎌倉幕府愚昧記墨俣川の戦田仲荘門司関渡辺津

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改訂新版 世界大百科事典 「源平争乱」の意味・わかりやすい解説

源平争乱 (げんぺいそうらん)

古代末期の武士棟梁であった清和源氏伊勢平氏との,一連の対立・抗争事件。ただし,この過程は,単に二大武士団の争いとしてだけではなく,全国的な地方豪族の武力蜂起による内乱状況として把握される必要があろう。具体的な内容については,〈保元の乱〉〈平治の乱〉〈平氏政権〉〈治承・寿永の内乱〉〈鎌倉時代〉などの諸項目を参照されたい。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「源平争乱」の解説

源平争乱
げんぺいそうらん

源平合戦治承寿永の内乱とも。1180年(治承4)以仁王(もちひとおう)・源頼政挙兵から,89年(文治5)源頼朝による奥州合戦にいたる全国的内乱。平氏一門の独裁を打倒するため全国に挙兵した武士勢力はしだいに頼朝のもとに統一され,85年平氏は滅亡。89年の奥州藤原氏滅亡により,頼朝は全国を平定。この動乱のなかから最初の武家政権の鎌倉幕府が成立した。

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