出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
中国、梁(りょう)代の仏教論集。14巻。漢訳仏典目録『出三蔵記集』の編者でもある梁の僧祐(そうゆう)(445―518)の編集。中国伝入以後の初期の仏教は、儒教の盛行する中国においてつねに夷狄(いてき)の教として蔑視(べっし)され、排斥されることが多かった。仏教が中国人の宗教として定着するまでには、儒教、道教を含めて、三教交渉に関する論著が多く公表された。僧祐は「道は人によって弘(ひろ)められ、教は文によって明らかにされる」との立場により、護法の目的をもって代表的な議論を集録したのが本書である。初期中国仏教の解明には不可欠の貴重な資料集である。
[牧田諦亮]
『牧田諦亮編『弘明集研究』上中下(1973~75・京都大学人文科学研究所)』
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