デジタル大辞泉 「弥」の意味・読み・例文・類語
び【弥〔彌〕】[漢字項目]
〈ビ〉1 端から端まで及ぶ。わたる。「弥久」
2 すみずみまで。ひとわたり。「弥縫」
3 (「
〈ミ〉梵語の音訳字。「
〈や〉「[名のり]いよ・ひさ・ひさし・ひろ・ます・まね・みつ・やす・よし・わたり・わたる
[難読]
〈ビ〉
〈ミ〉梵語の音訳字。「
〈や〉「( 1 )①②の意味のものは「既にそうしている(そうである)ものが、更に…する(…になる)」という面が強い。上代に盛んに用いられ、特に③の意味のものは記紀歌謡に集中して見られる。平安時代以後は「いよいよ」等に代わられた。
( 2 )「いや…に」の形をとって、慣用句または一語の副詞のように用いることも多い。平安時代には「ただ…に…」という形にとってかわられ、「いやましに増す」「いやまさりにまさる」が固定的に使われる程度となった。
「いよ」の反復形「いよいよ」の母音が連続するのを避けて成立したと考えられる。平安時代には見られず、「万葉集」や古形の残存した一部の訓点資料に見られるに過ぎない。


に作り、長+爾(じ)。〔説文〕九下に「久長なり。長に從ひ、爾聲」とするが、声が合わず、長は長髪の象。金文に字を
に作り、弓と日と爾とに従う。弓は祓邪の呪具として用いられ、日は珠玉の形。爾は婦人の上半身に文身(絵文(かいぶん))を施している形。これによってその人の多祥を祈る意であろう。ゆえに金文に「考命彌生(びせい)」のようにいう。金文の〔
(そはく)〕に「用(もつ)て考命
生ならんことを求む」、〔

(さいきつき)〕に「厥(そ)の生を
(をふ)るまで、
(れいしゆう)(霊終)ならんことを」のように用いる。
はおそらく後の譌字。〔説文〕はその字によって説をなしている。
立〕弥 オホキニ・ヲハシ(ル)・カサヌ・ミツ・トホシ・ノボル・ワタル・ツヒニ・アマネシ・ヒサシ・ヒロシ・ツクス・コトゴトク・ヲホル・マサル・アフ・イヨイヨ・フカシ・キハム・ハル・メヅラシ・コトゴトクニ/彌 ヲハル
miei、弭mieは声近く、
(び)は〔爾雅、釈言〕に「撫するなり」、弭は弭兵・弭乱のように用いて、抑止の意がある。彌の初形
が婦人の霊を安んずる安撫の礼であることと、字義に通うところがある。また、縻miuaiも声近く、からみまとう意。みな一系をなす語であろう。
▶・弥離▶・弥隆▶・弥留▶・弥綸▶・弥歴▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
「倭の五王」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...