(読み)イヤ

  • ▽弥
  • いよ
  • 弥/眉/美/微
  • 弥〔彌〕
  • 漢字項目

デジタル大辞泉の解説

[副]《程度がはなはだしいさまを表す副詞「」に接頭語」の付いたもの》
いよいよ。ますます。
「明治の御代も―栄えて」〈独歩・あの時分〉
「去年(こぞ)見てし秋の月夜(つくよ)は渡れども相見し妹(いも)は―年離(さか)る」〈・二一四〉
きわめて。いちだんと。たいそう。
「暁(あかとき)に名のり鳴くなるほととぎす―めづらしく思ほゆるかも」〈・四〇八四〉
最も。いちばん。
「かつがつも―先立てる兄(え)をし枕(ま)かむ」〈・中・歌謡〉
[副]《「いや」の音変化》いよいよ。ますます。
「宿なき人の如く、―遠くわれは歩まん」〈荷風訳・そゞろあるき〉
常用漢字] [音]ビ(漢) ミ(呉) [訓] いや いよいよ
〈ビ〉
端から端まで及ぶ。わたる。「弥久
すみずみまで。ひとわたり。「弥縫
(「瀰(び)」と通用)どこまでも広がる。「弥漫
〈ミ〉梵語の音訳字。「弥勒(みろく)沙弥(しゃみ)阿弥陀(あみだ)須弥山(しゅみせん)
〈や〉「弥生(やよい)
[名のり]いよ・ひさ・ひさし・ひろ・ます・まね・みつ・やす・よし・わたり・わたる
[難読]弥栄(いやさか)弥撒(ミサ)弥次(やじ)
[副]《「八(や)」と同語源》程度がよりはなはだしいさま。ますます。いよいよ。
「下堅く―堅く取らせ秀罇(ほだり)取らす子」〈・下・歌謡〉
〈弥〉⇒
〈眉〉⇒
〈美〉⇒
〈微〉⇒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

は接頭語。は物事のたくさん重なる意の副詞
事柄や状態がだんだんはなはだしくなるさまを表す。いよいよ。ますます。また、あとからあとから次々に。 その潮の-ますますにその波の-しくしくに/万葉集 3243 子孫うみのこの-継ぎ継ぎに見る人の語り次てて/万葉集 4465 -遠ざかる雲隠りつつ/万葉集 2128
状態を表す語の上に用いて、はなはだ、非常に、の意を表す。 菅畳-さや敷きて我が二人寝し/古事記 我が心しぞ-愚おこにして今ぞ悔しき/古事記 -遠長く祖おやの名も継ぎ行くものと/万葉集 443
場所・順番などを表す語の上に用いて、いちばん、最も、の意を表す。 かつがつも-先立てる兄をし枕かむ/古事記
いや(弥)と同源
いよいよ。ますます。 -しも変らぬ御見ごげんまで/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡
や(八)と同源
状態や事柄の程度がよりはなはだしいさまを表す。いよいよ。ますます。 下堅く-堅く取らせ秀罇ほだり取らす子/古事記

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

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