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弾道ミサイル だんどうミサイル ballistic missile

翻訳|ballistic missile

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

弾道ミサイル
だんどうミサイル
ballistic missile

ロケットで加速され,大気圏の内外を弾道を描いて飛ぶミサイル。その先端には核弾頭または通常弾頭が装備される。このミサイルはロケットで加速され,ジャイロスコープ加速度計を感知器とする誘導機構によって,所定の位置 (砲口に相当) で所定の速度 (初速に相当) になったとき,ロケットの噴射が止められ,ミサイルは自由弾道を描いて目標に向って飛ぶ。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

弾道ミサイル

砲弾のように弾道を描いて飛ぶミサイルを弾道ミサイルという。ミサイルには、ほぼ直線を描いて飛ぶものや、地表面に対して水平飛行するものもあるが、弾道ミサイルは高い角度で打ち上げられ、ロケット燃料などにより加速上昇し、後は慣性に従って飛行し落下着弾する。航跡が弾道、すなわち高く打ち上げた砲弾のように放物線やだえんの弧に近い形であることから弾道ミサイルまたは弾道弾という。
射程は短いものでも数百km、長いものでは大陸間弾道ミサイルのように数千kmから1万kmを超えるものもある。長距離弾道ミサイルの弾道の最高点は高度約1千kmと、大気圏外に達し、大気圏に再突入する際の速度は毎秒数kmになる。このため迎撃は非常に困難だが、標的への誘導にも高い技術が求められる。ミサイルの半数が的中する精度は数百mから数kmの範囲といわれる。このために、破壊力の大きな核弾頭や生物・化学兵器などが搭載されることが多い。
史上初の弾道ミサイルは、ナチス・ドイツイギリスベルギーなどを攻撃するために開発したV2ロケットである。この技術をもとに東西冷戦期には米ソが競って開発を進め、北米大陸とユーラシア大陸の間を海を越えて攻撃できる大陸間弾道ミサイルが多数配備された。現在では中国も大陸間弾道ミサイルを保有し、北朝鮮テポドン2号も長距離弾道ミサイルであると考えられている。短距離弾道ミサイルも含めると保有する国は数十カ国に上り、紛争当事国にも売却されて実戦使用もされている。これらに対する懸念から「ミサイル関連技術輸出規制」(MTCR)や「拡散に対する安全保障構想」(PSI)が提唱されているが、決定的な抑止の効果を持つには至っていない。

(金谷俊秀 ライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

だんどう‐ミサイル〔ダンダウ‐〕【弾道ミサイル】

ロケットエンジンを動力として、慣性誘導装置により放物線に近い弾道を描いて飛ぶミサイル。射程距離が長く高速度で飛行するため、発見や迎撃が困難となる。弾道弾。BM(ballistic missile)。→ミサイル

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百科事典マイペディアの解説

弾道ミサイル【だんどうミサイル】

ロケットの初期加速力のみで上昇後,噴射を停止し,以後は次第に地球重力により,弾道を描いて飛行するミサイル。十分な初期加速度を与えるため弾頭重量に比例した強力なロケットが必要。
→関連項目SDI慣性誘導巡航ミサイル戦略兵器削減条約短距離弾道ミサイルテポドンノドンパーシング陸軍戦術ミサイルシステム

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大辞林 第三版の解説

だんどうミサイル【弾道ミサイル】

ロケットで高高度に打ち上げ、目標に落下させるミサイル。飛翔ひしよう経路が、大砲の弾道曲線に近いのでいう。飛翔距離により、 ICBM ・ IRBM ・ MRBM などに分類される。弾道弾。 → 巡航じゆんこうミサイル

出典|三省堂
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世界大百科事典内の弾道ミサイルの言及

【ミサイル】より

…一方,V2を基礎とする,原爆を運べる大型長距離ミサイルの開発の可能性は,新しい技術や工業に多額の投資を要するわりに誘導精度が上がらず,このため1947年ミサイル開発計画を中止し,陸軍で小型ロケットの研究を続けるにとどまった。しかし,52年水爆が開発され,地対空ミサイル〈ナイキ〉がテストで戦略爆撃機に対する有効性を実証し,またソ連が大陸間弾道ミサイルintercontinental ballistic missile(略号ICBM)開発に大規模に取り組んでいるらしいとの情報等にかんがみ,ICBMの重点開発が検討され,その結果54年から〈アトラス〉の設計・製造を開始した。 ソ連は1949年原爆の実験に成功すると,その運搬手段としてV2を基礎にミサイルの研究・開発を着々と進め,57年8月ICBM完成を発表した。…

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