御代田(読み)みよた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「御代田」の意味・わかりやすい解説

御代田(町)
みよた

長野県中東部、北佐久郡(きたさくぐん)の町。1956年(昭和31)御代田、小沼(おぬま)、伍賀(ごか)の3村が合併して町制施行。町域は標高800~1100メートルの浅間火山南麓(なんろく)の裾野(すその)で、火山灰土壌が厚く堆積(たいせき)している。しなの鉄道、国道18号が通じる。小田井(おたい)地区は中山道(なかせんどう)の宿駅で江戸時代の宿場の形態をよく残し、民家の様式、用水路、宿はずれの枡(ます)形などがみられる。御代田駅近くには農村部としては規模の大きい時計やベアリング、チョコレート、ウイスキーなどの工場がある。浅間山山腹県下の代表的な高原野菜栽培地で、レタスハクサイ、キャベツなどを生産する。農研機構畜産草地研究所の御代田研究拠点が塩野に置かれている。軽井沢町の西に接し、地価が軽井沢に比べ安いため、西軽井沢の名称で別荘地の開発が進み、大型スーパーマーケットが進出、国道沿いは市街化が進んでいる。面積58.79平方キロメートル、人口1万5555(2020)。

[小林寛義]

『御代田村誌編纂委員会編『御代田村誌』(1958・御代田村)』『御代田町誌編纂委員会『御代田町誌』(1992・御代田町誌刊行会)』


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改訂新版 世界大百科事典 「御代田」の意味・わかりやすい解説

御代田[町] (みよた)

長野県東部,北佐久郡の町。人口1万4738(2010)。浅間山南麓に位置し,山林原野が総面積の7割近くを占める。南部を千曲川の支流湯川が西流し,南東部には森泉山(1137m),平尾富士(1156m)がそびえる。中心集落の栄町は1893年の信越本線(1997年に第三セクター〈しなの鉄道〉となる)全通後発展した。浅間山のすそ野ではレタス,ハクサイ,キャベツなどの高原野菜が栽培され,村の農業収入の80%以上を占める。食品加工,精密機械などの工場も立地している。軽井沢町の西に接するため,別荘地としての開発も進んでいる。雪窓湖,真言宗智山派の古刹真楽寺がある。御代田のヒカリゴケは県天然記念物。御代田一里塚は県史跡。
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百科事典マイペディア 「御代田」の意味・わかりやすい解説

御代田[町]【みよた】

長野県東部,北佐久郡の町。中部佐久盆地,北は浅間山山麓で,高原野菜の栽培が盛ん。精密機械・食品工業も行われ,観光開発も進んでいる。第三セクターしなの鉄道が通じる。58.79km2。1万4738人(2010)。

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