精選版 日本国語大辞典 「御冷」の意味・読み・例文・類語
お‐ひや【御冷】
〘名〙
① (女房詞「おひやし(御冷)」の略) 水。おもに冷たい飲み水。もともとは敬意の高い女性語であったが、江戸時代には単に丁寧な表現として、男女に関係なく一般に使われるようになった。〔女房躾書(室町末)〕
※初すがた(1900)〈小杉天外〉五「お冷水(ヒヤ)一杯お呉れな」
お‐ひえ【御冷】
〘名〙 (「お」は接頭語)
② 冷や飯のこと。
※人情本・恩愛二葉草(1834)初「早く此の御飯(オヒエ)を拵へ遣りませう」
お‐ひやし【御冷】
[1] 〘名〙 (「お」は接頭語)
① 水、特に飲み水をいう女房詞。おひや。おつべた。おつめた。〔大上臈御名之事(16C前か)〕
お‐つめた【御冷】
〘名〙 (「お」は接頭語) 水をいう女房詞。おひや。おつべた。〔女中詞(元祿五年)(1692)〕
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