御堂筋(読み)ミドウスジ

デジタル大辞泉 「御堂筋」の意味・読み・例文・類語

みどう‐すじ〔みダウすぢ〕【御堂筋】

大阪市北区梅田から中央区難波なんばまで南北に走る道路の呼び名。下を地下鉄御堂筋線が通り、ビジネス街。沿道に、北御堂(西本願寺別院)・南御堂(東本願寺別院)があることによる名。

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共同通信ニュース用語解説 「御堂筋」の解説

御堂筋

大阪市中心部の難波―梅田を南北に走り、約4キロ、幅約44メートルの幹線道路。1923年に市長に就任した関一せき・はじめ氏が地下鉄整備と合わせ、当初は幅約6メートル、南北約1キロだった道路の拡張を計画し、37年5月11日に完成した。70年から南向き一方通行。名称は沿道の寺院「北御堂」「南御堂」に由来するとされる。イチョウ並木の景観も特徴的だ。

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精選版 日本国語大辞典 「御堂筋」の意味・読み・例文・類語

みどう‐すじみダウすぢ【御堂筋】

  1. ( 北御堂(津村別院)と南御堂(難波別院)とが沿道にあるところから ) 大阪市の幹線道路の一つ。JR大阪駅前の梅田から堂島・中之島・船場・島之内を通り南海電鉄難波駅前まで、大阪市の都心部を南北に走る。大阪市の代表的なビジネス街。

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日本歴史地名大系 「御堂筋」の解説

御堂筋
みどうすじ

心斎橋しんさいばし筋の一筋西の筋で、北区角田かくだ町から南区南海電鉄難波なんば駅前までをいう。北区梅田新道うめだしんみち交差点以北は国道一七六号、以南が二五号・二六号のそれぞれ一部。幅員四三・六メートル、大正一〇年(一九二一)以降の大阪市第一次都市計画事業により延長・拡幅された。市内の最重要路の一で、銀杏並木で知られる。江戸時代には淀屋橋よどやばし筋の南に続き、淡路あわじ町以南(天保町鑑)北御堂きたみどう(現本願寺津村別院)・南御堂(現難波別院)の両御堂の前の筋をいった。延享版「難波丸綱目」は雪踏・太鼓・位牌屋・数珠屋・草紙をあげ、御堂前の所付で仏具屋・羽根・羽子板・かるた・張貫人形・破魔弓・雛人形屋・絵馬屋・絵草紙・表具屋・紅屋・元結・針箱・楊枝・箸屋・下駄・貝杓子・杓子・塗杓子を載せる。

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改訂新版 世界大百科事典 「御堂筋」の意味・わかりやすい解説

御堂筋 (みどうすじ)

大阪市中心部を南北に通ずる幹線道路。北は大阪駅前の梅田の阪急百貨店から梅田新道交差点,大江橋,中之島,淀屋橋を経由して難波(なんば)の高島屋前に至る4.1kmの区間で,幅員43.6m,梅田新道交差点以南は南行き一方通行の6車線路。道路名称は沿道にある西本願寺津村別院(北御堂)と東本願寺難波別院(南御堂)に由来する。1925年からの都市計画事業で新設,拡幅されて37年に完成したが,その間に大阪で最初の市営地下鉄御堂筋線も開通し,それまでの堺筋に代わってメーンストリートとなり,両側の植樹帯のイチョウ並木は大阪市のシンボルとなった。街路の両側に銀行や大企業の本支店などの中高層ビルが建ち並び,都心のオフィス街を形成する。1970年の万国博関連事業として同年完成した新御堂筋によって北の千里ニュータウンと連絡している。梅田新道交差点には大阪道路元標が置かれて西日本の道路網の起点をなしている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「御堂筋」の意味・わかりやすい解説

御堂筋
みどうすじ

大阪市の都心部を南北に貫く大阪を代表する幹線道路。南海電鉄難波駅(なんかいでんてつなんばえき)前から島之内(しまのうち)、船場(せんば)、中之島、堂島を通り、JR大阪駅に至る。延長約4キロメートル、幅44メートル。1937年(昭和12)完成。地下を地下鉄御堂筋線が走る。沿道に南御堂(東本願寺難波別院)と北御堂(本願寺津村別院)があるため名づけられた。沿道にイチョウ並木が植えられ、銀行、商社、各種会館、事業所の高層ビルが並ぶ。調和のある町並みを形成するため、建物に31メートルの高さ制限が設定されていたが、1995年(平成7)に制限は緩和された。1970年(昭和45)万国博覧会の開催にあたり、箕面(みのお)市芝まで北へ18.8キロメートルが延長され、新御堂筋(国道423号)とよばれる。

[樋口節夫]


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百科事典マイペディア 「御堂筋」の意味・わかりやすい解説

御堂筋【みどうすじ】

大阪市の中心を南北に貫く幹線道路。大阪駅前の梅田から南海電鉄難波駅前まで長さ約4.4km。市役所をはじめ銀行・会社などのビルが立ち並ぶ大阪の代表的なビジネス街。東西両本願寺別院の南・北御堂が道路沿いにあるのが名称の由来。
→関連項目北[区]中央[区]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御堂筋」の意味・わかりやすい解説

御堂筋
みどうすじ

大阪市中部を南北に通る街路。北は大阪駅前から南は南海電気鉄道難波駅前までで,北・中央両区にまたがる。延長約 4km。幅 44m。 1937年完成。名称は沿道に東本願寺別院の南御堂と西本願寺別院の北御堂があることに由来。車道,歩道が整備され,街路樹の大イチョウ並木は有名。銀行,商社,事業所などの高層ビルが並ぶ大阪の代表的なビジネス街。地下鉄御堂筋線が通る。この街路から北へ蓑面 (みのお) 市芝までの 18.8kmを新御堂筋という。

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デジタル大辞泉プラス 「御堂筋」の解説

御堂筋

大阪府大阪市の中心部を南北に貫く道路。大阪のキタ(梅田周辺)とミナミ(難波周辺)の2つの代表的な繁華街を結ぶ、幅員44メートルの大通り。「日本の道百選」(建設省)に選定されている。名称は、沿道に北御堂(西本願寺津村別院)と南御堂(東本願寺難波別院)があることにちなむ。イチョウやプラタナスが街路樹として植えられ、うちイチョウ並木は“近代大阪を象徴する歴史的景観”として大阪市指定文化財となっている。

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事典 日本の地域遺産 「御堂筋」の解説

御堂筋

(大阪府大阪市北区;中央区)
選奨土木遺産」指定の地域遺産。
1937(昭和12)年竣工。御堂筋は道路インフラ整備のプロトタイプ

御堂筋

(大阪府大阪市中央区北浜3、4~難波5)
大阪市都市景観資源」指定の地域遺産。

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事典・日本の観光資源 「御堂筋」の解説

御堂筋(国道25号)

(大阪府大阪市北区・中央区)
大阪のみち99選」指定の観光名所。

御堂筋

(大阪府大阪市北区~中央区)
日本の道100選」指定の観光名所。

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