日本歴史地名大系 「御蓋山」の解説
御蓋山(三笠山)
みかさやま
春日山の西峰で、蓋(笠)に似ていることからその名がある。神祇於盖山之南
」とあるもの。天平勝宝八年(七五六)の東大寺山堺四至図(正倉院蔵)には今日の春日大社の前身であった「神地」と、春日山にあたる「南北度山峯」との間に、円錐形の美しい山を描いて「御
山」と注記し、また同図端書にも「三笠山」と記している。東大寺堺勅定文(正倉院文書)には「御笠山口」を一つの山堺とする。「東大寺要録」によると、東大寺創建の頃この辺りが
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報