日本歴史地名大系 「御蓋山」の解説
御蓋山(三笠山)
みかさやま
春日山の西峰で、蓋(笠)に似ていることからその名がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
春日山の西峰で、蓋(笠)に似ていることからその名がある。
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奈良県奈良市東部,春日大社背後の山。標高297m。三笠山,御笠山とも書き,春日山の前山で,この山自体を春日山ともいう。笠を伏せたような山容をしていることからこの名がある。三笠火山群に属し,安山岩が噴出,のちに浸食をうけた二次的な山である。春日社の神域として狩猟や伐採が禁じられたため原始林(特天)におおわれ,ナギの林は有名。阿倍仲麻呂の歌〈天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも〉(《古今集》巻九)によって知られるが,《万葉集》にも〈高座(たかくら)の御笠の山〉〈大君の御笠の山〉とうたわれている。歌枕としても著名で,多くの詠歌がある。なお,すぐ北にある若草山も三笠山と俗称されたことから混同が生じた。
→春日山
執筆者:高橋 誠一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…奈良公園の東方にあって〈青垣〉をなす。前山をなすのが御蓋(みかさ)山(293m)で,この山を春日山と呼び(国土地理院地形図),その奥にある花山(498m。時には芳山(ほやま)を含めることもある)を春日奥山として区別したり,あるいはその全体を春日山と呼んだりもする。…
※「御蓋山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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