三笠山(読み)みかさやま

日本大百科全書(ニッポニカ)「三笠山」の解説

三笠山
みかさやま

奈良市の市街地東方にある山。標高293メートル。御蓋山(みかさやま)とも書く。若草山の南側、春日山(かすがやま)の西峰で、原始林に覆われ、蓋(笠)を伏せたような山容からその名がある。山体は主として三笠山安山岩(両輝石安山岩)からなるが、旧火山ではなく、火山岩が侵食に耐えて残存したものである。かつて若草山と混同された。山頂に本宮神社と七本杉があり、西側中腹に国指定天然記念物のナギ樹林がある。古歌に多く詠まれ、とくに阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)の「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出(い)でし月かも」(『古今集』巻9)は有名である。

[菊地一郎]

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デジタル大辞泉「三笠山」の解説

みかさ‐やま【三笠山/御蓋山】

奈良市の市街地の東にある春日かすが大社後方の山。若草山の南にあり、春日山の西峰をなす。標高282メートル。若草山をさしていうことも多い。みかさのやま。[歌枕
天皇かさとしてそば近くで警衛にあたるをかけて》近衛このえ大将中将少将異称。みかさのやま。

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百科事典マイペディア「三笠山」の解説

三笠山【みかさやま】

奈良県奈良市街東部にある山。御蓋山とも。標高297m。西麓春日大社がある。古くから背後の春日山とともに春日大社の境内に属し伐採を禁じられていたため,原始林におおわれている。若草山を三笠山と呼ぶこともあるため,混同された。

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