日本歴史地名大系 「御香宮神社」の解説
御香宮神社
ごこうぐうじんじや
〔社名・創祀〕
縁起によれば、社名は「清和天皇貞観四年九月、社内に清泉湧き、病者服すれば忽ち癒ゆ、乃ち勅を以て社殿を修繕せられ」たことにちなむといわれる(京都府伏見町誌)。「山州名跡志」は「御
〔伏見荘鎮守〕
室町時代には、
と、山門(比叡山延暦寺)神輿入洛の風聞で室町幕府が伏見・
〔猿楽・風流〕
当宮では旧暦三月(または四月)と九月の二回、例祭が行われた。神事に付随して猿楽・風流・相撲などが勤仕され、当社は不時以外にも荘民の集う場となっていた。猿楽については、「看聞日記」応永二三年三月一〇日条に「御香宮神事、猿楽如例、楽頭八田愛王大夫」とあるように、丹波矢田(八田)猿楽が楽頭職をもって勤仕していた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報