応用化学(読み)オウヨウカガク(英語表記)applied chemistry

デジタル大辞泉 「応用化学」の意味・読み・例文・類語

おうよう‐かがく〔‐クワガク〕【応用化学】

産業生活に直接役立つような化学技術の応用研究する化学の一分野。狭くは工業化学同義だが、広くは農芸化学・薬化学などを含めていう。

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精選版 日本国語大辞典 「応用化学」の意味・読み・例文・類語

おうよう‐かがく‥クヮガク【応用化学】

  1. 〘 名詞 〙 純正化学に対して、産業または生活に役立たせるための化学技術、およびその学問体系をいう。狭義には工業化学をさすが、広く生産技術の面で生じる化学現象を研究する化学をいう場合もある。〔稿本化学語彙(1900)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「応用化学」の意味・わかりやすい解説

応用化学
おうようかがく
applied chemistry

化学の分類一つ基礎的な化学を純正化学とよぶのに対し、各種生産あるいは人間生活に役だつような化学技術を応用するための研究分野を応用化学とよんでいる。すなわち、工業化学、農芸化学、薬化学その他の各種の分野を含めていう。しかし狭い意味では工業化学と同じ意味に用いられることが多い。

[中原勝儼]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「応用化学」の意味・わかりやすい解説

応用化学
おうようかがく
applied chemistry

(1) 広義にはすべての物質性質変化を化学の基礎に立って実際面に応用していく学問分野をいう。したがって,その分野は非常に広く,工業化学,農芸化学,薬学などを含み,諸工業,鉱業農業水産などあらゆる生産技術に関連する内容を包含する。 (2) 狭義には,工業化学のことをさす。大学などの学科名で応用化学といえば,ふつう工業化学のことである。

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百科事典マイペディア 「応用化学」の意味・わかりやすい解説

応用化学【おうようかがく】

基礎的な化学の研究を行う純正化学に対し,生産・生活への応用を目的として化学的現象を研究する化学の一分野。工業化学,農芸化学,食品化学栄養化学,医化学,薬化学など。狭義には工業化学をさす。
→関連項目化学

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化学辞典 第2版 「応用化学」の解説

応用化学
オウヨウカガク
applied chemistry

工業への化学の応用を対象とする工学の一部門.他の学問分野への化学の応用(たとえば医化学など)や,他の産業部門への化学の応用(たとえば農芸化学など)は,通常,応用化学とはいわない.

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