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情報社会 じょうほうしゃかいinformation society

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

情報社会
じょうほうしゃかい
information society

具体的な物の製造や流通に価値をおく以上に,物や人に付随する大量の情報に価値をおき,それを収集,伝達,処理することを経済・産業や生活の中心に据える社会。ほぼ同様の意味をもつことばとして脱工業化社会,脱産業化社会がある。20世紀後半のコンピュータと通信技術の発達で情報社会が実現しつつあるといわれる。その特徴と問題点については,1950年代から経済学社会学あるいは未来学において議論されるようになった。たとえば,マーシャル・マクルーハンは電子メディアの発達で地球規模のコミュニケーションが成立するという「地球村」の概念を提唱し,梅棹忠夫やアルビン・トフラーらは,狩猟社会―農業社会―産業社会に続く社会として情報社会の到来を予測したが,農業革命産業革命がそれまでの社会を変えたのと同じように,産業社会を次世代の社会に変貌させるかどうかについては議論がある。情報科学や IT(情報技術)の発達は,経済,社会を高度化,複雑化させ,生産活動を促し,新しい価値を生む主体として重要な役割を果たすようになった。しかし,大量の知識や情報のなかから必要なものを選び出す技術は不十分で,情報産業の発達も安定しているとはいえない。情報産業の偏重が産業の空洞化をもたらし,かえって社会の経済力を弱めるという批判や,情報化の進展は近代工業の構成原理や価値観の徹底にすぎず,社会の管理強化がますます進行するという批判もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内の情報社会の言及

【コンピューターリテラシー】より

…日常語で用いる文字の読み書きの能力のことを一般にリテラシーliteracyというが,コンピューターを用いた情報処理においては,日常的な文章作成や電子メールなどによるコミュニケーションなどで必要とされる基礎的な能力を特に,コンピューターリテラシーcomputer literacyという。 情報社会information societyの進展とパソコンやインターネットinternetに代表されるさまざまな情報機器や情報システム,コンピューターネットワークの普及につれて,誰でもが,コンピューターを扱える必要性が生じ,また,そのための教育が大学から小学校まで始まっている。 コンピューターを扱う技能やコンピューターに関する知識のすべてが,コンピューターリテラシーの対象ではない。…

【情報化社会】より

…通信技術とコンピューターの飛躍的な発達を背景として,1960年代後半ころから日常的にも広く用いられるようになった。〈情報社会〉ともいう。物質やエネルギーの変形・処理を主要な産業とする工業社会の後に到来する社会という意味での〈脱工業社会post‐industrial society〉と,概念的にほぼ同義である。…

※「情報社会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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