承明門(読み)ショウメイモン

デジタル大辞泉 「承明門」の意味・読み・例文・類語

しょうめい‐もん【承明門】

平安京内裏内郭十二門の一。南面中央正門で、建礼門に対する。

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精選版 日本国語大辞典 「承明門」の意味・読み・例文・類語

しょうめい‐もん【承明門】

  1. 内裏(だいり)紫宸殿(ししんでん)正面にある内門。内郭の南面中央にあり、外郭の建礼門に対する。
    1. [初出の実例]「開承明門〈相対開之〉先共北面立門内檀下」(出典内裏式(833)上卯日献御杖式)

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改訂新版 世界大百科事典 「承明門」の意味・わかりやすい解説

承明門 (しょうめいもん)

平安宮内裏の内郭の南の正門。《三代実録》《貞観儀式》などでは閤門(こうもん)としている。5間3戸の門とされ,平安宮のなかでももっとも重要な門の一つで近衛府が守ることになっていた。門籍がおかれ,門籍に登録されたものだけが門内に入ることを得た。また門には石階があり,門の内側には溝が東西に流れており,橋がかかっていたらしい。平城宮の場合,承明門にあたる門があったかどうかは,はっきりしない。平城宮の場合は平安宮とちがって,内裏と大極殿とがはなれてはおらず,直接連続しているので,内裏と大極殿とのあいだには門が一つしかなく,平安宮のように承明・建礼2門があるという点とは異なっている。平安宮の承明門は基壇建物であったらしく,貴族親王が内裏へはいる際は主としてこの門が使用されたらしい。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「承明門」の意味・わかりやすい解説

承明門
しょうめいもん

平安京内裏の内郭 12門の一つ。外郭門建礼門に相対し,紫宸殿の南正面にあたる門。大きさは5間,戸3間 (中央は天皇のみが通行した) で檜皮ぶき (現在は瓦ぶき) ,円柱。東西それぞれに5間離れて長楽永安の2門が配置され,兵衛府警備にあたっていた。

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