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拝月亭 はいげつていBai-yue-ting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

拝月亭
はいげつてい
Bai-yue-ting

中国,明初の戯曲。『幽閨 (ゆうけい) 記』ともいう。作者未詳。 40幕。同名の元の関漢卿の戯曲を南曲に改編したもので,金末の混乱のなかを流浪する恋人の離合を複雑な筋立てのなかに描いたもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

はいげつてい【拝月亭 Bài yuè tíng】

中国,元末・明初の佳人才子劇。一名《幽閨記》。南方系の楽曲による戯文で,作者は元の施恵ともいわれるが確かでない。元の関漢卿に《閨怨佳人拝月亭》という雑劇があり,筋はほぼ同じ。金の蔣世隆と王尚書の娘瑞蘭が,戦乱の中でめぐり会い,苦難の末に結ばれる話。瑞蘭が世隆との再会を月に祈る場面が,題名の由来。緊密な構成で,《琵琶記》とともに,戯文の傑作に推されている。【岩城 秀夫】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

拝月亭
はいげつてい

(1)中国、元代の雑劇。関漢卿(かんかんけい)作。金とモンゴルの戦乱を背景に、貴族の娘、王瑞蘭(おうずいらん)と書生蒋世隆(しょうせいりゅう)は、家柄の違いを理由に仲を裂かれるが、瑞蘭は父の反対を押し切り、ついに状元(じょうげん)に合格した世隆と結ばれる。封建的な環境に置かれた瑞蘭が自由な結婚を目ざす情熱と純粋な心情をうたう劇である。題名は、劇中、瑞蘭と王家に保護されている娘(実は世隆の妹)が庭で香を焚(た)き、新月に対し世隆との再会を祈る場面に由来する。劇の正式名は『閨怨佳人(けいえんかじん)拝月亭』。(2)関漢卿の『拝月亭』の構成を踏襲し40齣(せき)(場)の長編に改めた南曲。作者不明。一説に元の施恵(しけい)の作といわれる。『琵琶(びわ)記』と並ぶ南曲の傑作。原本はすでに失われ、現存テキストは明(みん)人の手が加えられ、題名も『幽閨(ゆうけい)記』と改称されている。[平松圭子]
『浜一衛訳『拝月亭』(『中国古典文学大系52』所収・1970・平凡社) ▽『青木正児全集3 支那近世戯曲史』(1962・春秋社)』

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