(読み)ソウ

デジタル大辞泉 「掃」の意味・読み・例文・類語

そう【掃】[漢字項目]

常用漢字] [音]ソウ(サウ)(呉)(漢) [訓]はく はらう
ほうきごみを除く。「掃除そうじ清掃
じゃまものを平らげる。「掃射掃討掃滅一掃

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精選版 日本国語大辞典 「掃」の意味・読み・例文・類語

はき【掃】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「はく(掃)」の連用形名詞化 )
  2. (ほうき)ではくこと。掃除
  3. 上方遊里で、遊女などを買いちらすこと、また、そのような移り気な客をいう。ほうき。
    1. [初出の実例]「其掃(ハキ)の予(おれ)そちと斯ふ長ふ深逢(つながって)いるので」(出典洒落本・南遊記(1800)一)

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普及版 字通 「掃」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

(旧字)
11画

(異体字)
11画

[字音] ソウ(サウ)
[字訓] はく

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
旧字はに作り、帚(そう)声。〔説文〕七下に帚をの字とし、を収めていない。帚は卜文では(婦)の初文。〔説文〕十三下の字とするが、経籍にはみなを用いる。〔詩、風、東山〕に「穹室を洒(さいそう)す」とあり、〔周礼、夏官、隷僕〕に「五寢の除糞灑(ふんさい)の事を掌る」とみえる。とはもと寝を洒掃することで、〔韓非子、難三〕に「宗をして除せられず、稷(しやしよく)をして血せざらしむ」とは、国の滅亡することをいう。寢(寝)とはの正寝、帚は鬯酒(ちようしゆ)(鬯草で香りをつけた酒)を(そそ)いで清める意で、寢は古くはと書かれ、あるいは(しん)に従う字であった。掃除の除は、神の陟降する聖域を、余(大きな針)で除(はら)い、祓い清めて塗絶することをいう。

[訓義]
1. はく、はらう、はらいきよめる。
2. そうじする、のぞく。
3. とる、すっかりなくする。
4. なする、かすめる、ふるう。

[古辞書の訓]
名義抄 ハキクヅ・ハラフ・シヅム 〔字鏡集 ハキクヅ・ハラフ・ノゾク・ハク・シハ(ヅ)ム

[語系]
)su、帚tjiuは声近く、帚はもと鬯酒をそそいで祓い清める意。(祝)tjiuは帚と同声で、のろう意がある。それも祓うことの一つの方法であった。

[熟語]
掃夷・掃掃興掃径・掃逕・掃灑・掃洒掃済掃刷・掃愁・掃除・掃拭掃塵掃清掃地掃定掃庭・掃滌・掃盪・掃・掃眉・掃・掃墓・掃滅・掃門
[下接語]
一掃・帰掃・揮掃・駆掃・掃・渾掃・洒掃・灑掃・清掃

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