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摩擦電気 まさつでんきtriboelectricity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

摩擦電気
まさつでんき
triboelectricity

2つの物体を摩擦すると,界面を通って電荷の移動が起り,両者を離すと一方が正に,他方が負に帯電する現象。境界面に生じる熱,ひずみなどのほか,界面の複雑な性質によるものとされている。化学繊維の衣類を脱ぐとき摩擦により発生する電圧は2~400V程度である。湿度 30%以下で金属線を織込んでない化学繊維の絨毯を歩くとき,人は1~2万Vにも帯電することがある。摩擦電気は固体と液体との間にも生じる。化学工業などでは摩擦電気による放電が爆発などの災害の原因となることがある。

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デジタル大辞泉の解説

まさつ‐でんき【摩擦電気】

異なる二つの物質を摩擦すると生じる正・負の電気。エボナイトと毛皮とを摩擦したときに、エボナイトには負の、毛皮には正の電気を生じるなど。

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百科事典マイペディアの解説

摩擦電気【まさつでんき】

異なる物体を摩擦したとき生じる電気現象。毛皮−フランネル−象牙(ぞうげ)−羽毛−水晶−ガラス−綿−麻−絹−手−木材−シェラック−金属−硫黄−エボナイト(この配列を帯電列という)のうち二つを摩擦すれば前のものは正,あとのものは負に帯電する。

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大辞林 第三版の解説

まさつでんき【摩擦電気】

異種の物体を互いに摩擦するときに生じる正負の電気。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

摩擦電気
まさつでんき

二つの物体を摩擦すると、正負の電気をもつようになる現象をいう。冬に毛のセーターなどを脱ぐとき、パチパチ音がしたり、衣類が張り付いたりするのは、摩擦電気による放電や正負の電気の間の引力によるものである。摩擦電気は容易に放電をおこすほどの電位を生じさせるが、その電気量はきわめてわずかなので、ちょっとした湿気などでも電気は逃げてしまい、前記の例は、乾燥した冬だけに経験できるものである。摩擦電気の存在は古代よりよく知られており、摩擦によって容易に軽い物体を引き付けられるこはくのギリシア語elektonが、電気を表すエレクトロン、エレクトロニクスなどの語源になっている。[山口重雄]

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世界大百科事典内の摩擦電気の言及

【電気】より

…また,異なる誘電体をこすり合わせると,一方は正,他方は負の電荷を帯びるようになる。前述のコハクの電気もこの例で,これを摩擦電気という。これは一方の原子のもつ電子が他方へ移ることによって生じ,ある物質と他の物質を摩擦したとき,電子がどちらかへ移りやすいかを表したものを帯電列と呼んでいる。…

※「摩擦電気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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