操業度(読み)そうぎょうど(英語表記)operating ratio; rate of operation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

操業度
そうぎょうど
operating ratio; rate of operation

操業率ともいう。企業が有する生産能力の一定期間における利用状態を示す。現実には生産能力の最大値を 100とし,それに対する実際の生産量の比率で表わされる。平均費用を最低にするものを最適操業度,限界費用と限界収益が等しくなるものを最有利操業度といい,このとき企業は最大利潤を生む。さらに利益も損失も出ないものを最低操業度という。この概念は経営政策上のもろもろの意思決定に利用される。

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百科事典マイペディアの解説

操業度【そうぎょうど】

生産・販売活動の程度を表す尺度。機械・設備の稼働(かどう)時間,直接作業時間,生産量,販売量などについて理想的または達成可能な基準を定め,それとの対比において測定される。操業度を正常な状態で安定的に維持することは経営者にとって重要な課題とされている。→損益分岐点
→関連項目操業短縮

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

操業度
そうぎょうど
Beschftigungsgradドイツ語

生産設備の能力の利用度をいい、可能な生産量に対する実際の生産量の比率でとらえられる。操業率または稼働率ともいう。操業度は、経営活動の価値犠牲としての費用ないし原価に重大な影響を与える。同一経営の同一製品でも操業度によって単位費用(平均費用=原価)は異なる。一般に大規模経営では小規模経営よりも低い単位費用で生産できるとされるが、それは高操業度が可能な場合のみであり、不況時のように低操業度を強いられる場合には、かえって小規模経営よりも高い単位費用になることが多い。したがって、操業度を上昇させ、それによって単位費用を低下させることが、経営上の根本問題となる。これを操業政策という。[森本三男]

最適操業度

操業度を0%から上昇させていくと、平均費用はしだいに低下するが、設備利用の技術的最適点を過ぎると、設備の酷使などにより平均費用は上昇する。かくて、平均費用はU字型の経過をとるが、その最低点を最適操業度という。価格が一定であるとすれば、最適操業度において製品単位当り利益は最大になる。最適操業度を超えれば、単位当り利益は減少するが、なお追加生産に要する限界費用が価格を下回る間は、追加利益が発生する。したがって、総利益が最大になる操業度は最適操業度ではなく、それを超えた限界費用と価格の一致する操業度である。これを最有利操業度という。利潤極大化を目標とする操業政策では、最有利操業度の実現が課題となる。
 操業度の基本は、設備能力の利用度であるが、それは時間利用度と操業強度によって影響を受ける。時間利用度(実際作業時間÷正常操業時間)は、交替制をとれば利用度が大きくなる。操業強度(単位時間当り実際生産量÷単位時間当り正常生産量)は、機械の回転数やコンベヤーの速度を増大させれば、強度は大きくなる。かくて、操業度は以上の諸要因の関数になる。[森本三男]

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精選版 日本国語大辞典の解説

そうぎょう‐ど サウゲフ‥【操業度】

〘名〙 企業の設備、人的能力、資材など生産能力に対する利用度の比。

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