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放射性損傷 ほうしゃせいそんしょうradiation damage

世界大百科事典 第2版の解説

ほうしゃせいそんしょう【放射性損傷 radiation damage】

狭義には,結晶固体に放射線照射によりつくられた格子欠陥のことをさすが,工学的には広く照射により材料にひき起こされた種々の効果,とくに好ましくない効果をさす。照射損傷ともいう。本項では広義の立場をとり,現在実用化されている原子炉の構成材料の使用中に生じる変化を中心に述べる。結晶体である金属に対する粒子線の影響は大別して三つある。一つは電子的励起やイオン化であり,これはほとんど熱に変わり,後に残る変化を与えない。

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世界大百科事典内の放射性損傷の言及

【放射線障害】より

…放射線被曝によって生体に引き起こされる障害をいう。放射線は,広義には,原子の構成因子である電子,中性子,陽子などの高速の流れである粒子線と,電磁波を総称したもので,電磁波の中には,赤外線,可視光線,紫外線,X線,γ線がある。したがって,放射線障害の中には,可視光線や紫外線による障害,たとえば,日光皮膚炎,皮膚癌,角膜炎,白内障なども,広義の放射線障害としては,取り上げられるべきかも知れない。しかし,一般には,電離作用をもった電離放射線,すなわち,α線,β線,γ線,X線,中性子線,陽子線などによる障害を意味し,可視光線や赤外線など低エネルギーのものによる障害は含めない。…

※「放射性損傷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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