出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
アクチノミセス・イスラエリーActinomyces israeliiなどの放線菌によっておこされる病気で、アクチノミセス症、アクチノミコーゼともいう。おもなものは胸部、頸部(けいぶ)、腹部の各放線菌症で、全身に広がることもある。菌は口腔(こうくう)や消化管内の常在菌で、酸素があると発育しない嫌気性である。抗細菌抗生物質剤がよく効くので、最近は減少し、重症はみられなくなった。胸部放線菌症は咳(せき)、痰(たん)、血痰、発熱など肺炎様症状がみられ、亜急性あるいは慢性に経過する。胸膜に波及すると胸痛や胸膜浸出液がみられ、皮膚面に破れて瘻孔(ろうこう)をつくり、ここから排出される膿(のう)中には特有の菌塊(ドルーゼ)がある。すなわち、直径2ミリ程度の灰白黄色の顆粒(かりゅう)状で、菌糸の集合からなり、この証明によって診断が確定する。頸顔部放線菌症は顎(がく)部に始まり、皮膚は暗紅色となる。軟部組織が板のように硬くなり、破れて瘻孔をつくるが、このため口が開かなくなることもある。腹部放線菌症は右下腹部(回盲部)に多く、初めは虫垂炎様であるが、腫瘤(しゅりゅう)をつくり、皮膚に波及しやすい。治療としてはいずれの場合も、ペニシリンGをはじめ多くの抗生物質剤が有効である。
[福嶋孝吉]
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