斎場御嶽(読み)さいふあうたき

  • せいふぁあうたき
  • せーふぁうたき

百科事典マイペディアの解説

沖縄南城市東端,知念岬にほど近い高台にある琉球で最高の聖域とされる祭祀場。古くから沖合の久高島を崇める地として敬われた地で,琉球王国最高の女官である聞得大君(きこえおおきみ)の即位もこの地で行われ,かつては男子禁制であった。石灰岩の巨岩が点在し,久高島をはじめ中城湾を広く望むことができる。近くには,歴史学習体験施設〈緑の館・セーファ〉がある。2000年に〈琉球王国のグスク及び関連遺産群〉の一部として世界遺産に登録されている。
→関連項目沖縄[県]

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国指定史跡ガイドの解説


沖縄県南城市知念にある霊場。知念半島突端の琉球石灰岩が屹立する山中に所在する琉球最高の聖地で、沖縄開闢(かいびゃく)の神「アマミキョ」の創成になるとの伝承があり、国始めの七御嶽の一つといわれている。沖縄随一の霊場として、1972年(昭和47)に国の史跡に指定され、2000年(平成12)に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として、世界遺産に登録された。斎場御嶽が国家的な聖地になった時期は不明だが、首里王府時代には祭祀組織の長である聞得大君(きこえおおきみ)と呼ばれる神女の即位儀礼、御新下(おあらお)りの御名付け所の大嶽として崇敬され、大君みずからこの御嶽に参籠する風習があった。御嶽は男子禁制の場所で、国王でも御門口を越えて中へ入る場合は袂を女装に合わせてから入ったといわれる。中には6つの「いべ」と呼ばれる神域があり、なかでも大庫理(うふぐーい)、寄満(ゆいんち)、三庫理(さんぐーい)は、首里城内にも同名の御嶽や広場があり、王権祭祀の聖地にふさわしい名である。現在も、知念、玉城(たまぐすく)の聖地拝所巡礼の東御廻り(あがりうまーい)の聖地の一つとなっている。那覇バスターミナルから東陽バス「斎場御嶽入口」下車、徒歩約30分。

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世界大百科事典内の斎場御嶽の言及

【沖縄[県]】より

…国王および〈聞得大君〉と深い関係をもつ久高(くたか)島は開闢(かいびやく)伝説でも名高く,知念(ちねん),玉城(たまぐすく)とともにカミグニとされた。知念村久手堅にある斎場御嶽(さいふあうたき)は開闢降臨の地とされ,久高島への遥拝所でもあり,聞得大君の〈御新下(おあらおり)〉という就任儀礼では参籠が行われた。聞得大君はトヨムセダカコともよばれる。…

※「斎場御嶽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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