日本歴史地名大系 「斎場御嶽」の解説
斎場御嶽
せーふあうたき
御嶽のそれぞれの空間(御前)は、大コウリが正殿二階をさす大庫理、ヨリミチは台所をさす寄満、サノコウリは三庫理(場所、機能など不明)、キヨウノハナは京の内と、首里城内の施設と対応しているものと推測され、そのことによっても、当御嶽が王府の祭祀に直接的にかかわる御嶽であることが示唆されている。かつては国王以外の男子禁制の御嶽であった。大コウリはウジョーグチとよばれる御嶽の入口から入り、石畳を進んで行くと左側にある巨岩の前にある拝所で、御新下り儀礼の主要な舞台となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報