斎蔵(読み)いみくら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

斎蔵
いみくら

古代,大和朝廷の祭祀に用いる神物や官物を納めた蔵。『古語拾遺』によると,神武天皇の即位に際してこれを建て,斎部 (いんべ) 氏が管理したとある。のち貢物が増すと内蔵 (うちくら) が新設され,神物は斎蔵に,官物は内蔵に納められた。 (→大蔵 )

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大辞林 第三版の解説

いみくら【斎蔵】

大和朝廷の三蔵みつくらの一。神物・官物を納めた蔵。斎部いんべ氏が管理。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

斎蔵
いみくら

大和(やまと)朝廷の「三蔵(みつのくら)」の一つ。『古語拾遺(こごしゅうい)』によれば、神武(じんむ)即位の際、神物、官物を収納するため、宮中に蔵を建てて「斎蔵」と称し、斎部(いんべ)氏がその管理にあたったというが、史実とは認めがたい。[黛 弘道]

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世界大百科事典内の斎蔵の言及

【三蔵】より

…大和朝廷の財政をつかさどった官司またはクラとしての斎蔵(いみくら)・内蔵・大蔵の総称。《古語拾遺》によると,神武朝宮中に神物・官物を納める斎蔵を建て,斎(忌)部氏がこれを管掌し,履中朝,朝鮮三国からの貢納物がふえると斎蔵の近くに内蔵を設けて神物と官物を分収し,東漢(やまとのあや)氏の祖阿知使主(あちのおみ)と西文(かわちのあや)氏の祖王仁(わに)に出納を記録させ,また蔵部を定め,さらに雄略朝,諸国の貢調が増大すると大蔵を建て,蘇我麻智に三蔵を検校せしめ,秦氏を出納,東西文氏を記録にあたらせ,漢氏に内蔵・大蔵の姓を賜ったという。…

※「斎蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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