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断物 たちもの

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

断物
たちもの

神祭や神仏の祈願にあたって,日常許されている行動を断つ禁忌のこと。食物禁忌と行動禁忌がある。食物禁忌としては妊婦に対するうさぎ肉やネギなどの禁止が代表的で,「うさぎ肉を食べると兎唇の子供ができる」「ネギを食べるとわきがの子が生れる」などといわれる。また神仏祈願する場合に,酒,たばこ,砂糖などの日常的な嗜好品を断つこともしばしば行われる。行動禁忌の例としては,妊婦に対し「死人や葬式をみると黒あざの子供ができる」などがある。

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デジタル大辞泉の解説

たち‐もの【断(ち)物】

神仏に願(がん)をかけ、願い事が成就するまで、ある種の飲食物をとらないこと。また、その飲食物。塩断ち茶断ちなど。

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世界大百科事典 第2版の解説

たちもの【断物】

神祭,立願,修行のために一生または一定期間を限って,特定の食事禁忌や行為禁止をすること。神祭の物忌の場合には,動物の肉,ニラ,ラッキョウニンニクなど臭みのあるもの,祭神の嫌うキュウリ,ゴマ,ニンジンなどが多く断物とされ,祭礼期間中は食べたり触れたりしてはならない。産穢,死穢,血穢の物忌中には,太陽の光にあたらない,他人と食事や火をともにしない,といった規制があり,妊婦・産婦への食物禁忌も強い。全村的な謹慎は,長野県北安曇郡で〈青物断ち〉といい,6月1日は野菜を食べない村がある。

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