新得町(読み)しんとくちよう

日本歴史地名大系 「新得町」の解説

新得町
しんとくちよう

面積:一〇六四・〇一平方キロ

昭和八年(一九三三)五月上川郡新得村が改称して成立。十勝支庁管内の北西部に位置し、北は上川支庁管内上川郡美瑛びえい町・上川町、東は河東かとう上士幌かみしほろ町・鹿追しかおい町、南は十勝支庁管内上川郡清水しみず町、西は上川支庁管内空知郡上富良野町・南富良野町に接する。北部は大雪山系の中枢をなし、大雪山国立公園の南部を形成する。南西部は日高山脈北端にあたる。東部を十勝川が南流し、同川に支流のトムラウシ川・ニペソツ川・オソウシ川・パンケニコロ川などが注ぐ。南部を佐幌さほろ川が南流する。十勝川源流部の町で、北部の同川支流のトムラウシ川とヌプントムラウシ川に挟まれた地域は十勝川源流部原生自然環境保全地域に指定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新得町」の意味・わかりやすい解説

新得〔町〕
しんとく

北海道中部にある町。 1933年町制。地名はアイヌ語のシントコ (山の端の意) に由来。 1899年入植開始。南東部の平野ではジャガイモ,豆類などの栽培と酪農が行われ,北海道立畜産試験場がある。十勝川上流の森林地帯を控え,中心集落の新得と屈足 (くったり) では木材工業が立地。北部の大雪山国立公園区域には原生林に囲まれたトムラウシ温泉があり,南部にある狩勝峠展望台から眺めた十勝平野景観は雄大。 JR根室本線が通る。面積 1063.83km2人口 5817(2020)。

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