新聞評議会(読み)しんぶんひょうぎかい(英語表記)press council

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新聞評議会
しんぶんひょうぎかい
press council

新聞を自主的に規制する機関。新聞に対する読者からの苦情や批判にこたえ,新聞の信頼を向上させる目的で設置される。対象に雑誌放送を含めた場合は,ニュース評議会,報道評議会,プレス評議会などと呼ばれる。評議会の名称,形態,組織,活動状況は国によって異なるが,会員は新聞発行人,記者,一般読者,法律家で構成するのが通例。1916年にスウェーデンで設立されたのが世界で最初とされる(→新聞オンブズマン)。最も著名なのはイギリスの新聞評議会で,1953年に「新聞に関する王立委員会」の勧告で設置され,(1) 新聞の自由の維持,(2) 新聞界の水準の維持,(3) 新聞に対する苦情の処理などを目的に掲げた。しかし,大衆紙によるプライバシー侵害に対して新聞評議会が機能していないとの批判が高まると,プライバシー問題を調査する政府の諮問機関(カルカット委員会)は,新聞評議会を解散し新聞界から独立したかたちで新聞苦情処理委員会 Press Complaints Commission; PCCを新たに置くよう勧告,新聞界もそれを受け入れ 1991年から開始した。アメリカ合衆国では 1973年に全国ニュース評議会が誕生したが,初めから一部有力新聞の協力が得られず,資金難から 1983年頃解散。日本にはこうした新聞界共通の苦情処理機関はない。

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