放言(読み)ホウゲン

デジタル大辞泉 「放言」の意味・読み・例文・類語

ほう‐げん〔ハウ‐〕【放言】

[名](スル)他への影響などを考えずに、思ったままを口に出すこと。無責任な発言。「放言して世の顰蹙ひんしゅくを買う」「放言癖のある大臣
[類語]暴言失言妄言出任せうわ言寝言たわ言ざれ言しれ言無駄口言い過ぎ過言口が過ぎる言い過ぎる

ほう‐ごん〔ハウ‐〕【放言】

ほうげん(放言)」に同じ。
「極まりなき―しつと」〈徒然・一〇六〉

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精選版 日本国語大辞典 「放言」の意味・読み・例文・類語

ほう‐げんハウ‥【放言】

  1. 〘 名詞 〙 思いのままに言い散らすこと。勝手なことを言うこと。無責任な発言をすること。また、そのことば。ほうごん放語。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「東洋文明の命運は唯一の墳墓ある而已と放言したれども」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉一)
    2. [その他の文献]〔論語‐微子〕

ほう‐ごんハウ‥【放言】

  1. 〘 名詞 〙ほうげん(放言)
    1. [初出の実例]「壇那院上方有放言僧」(出典御堂関白記‐長和元年(1012)五月二三日)

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普及版 字通 「放言」の読み・字形・画数・意味

【放言】ほう(はう)げん

いいたいことをいう。〔論語、微子〕(孔子仲・夷を謂ふ、隱居放言し、身はに中(あた)り、廢(世捨て)は臨機)に中(あた)る。我は則ち是れに異なり。可も無く、不可も無しと。

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