デジタル大辞泉
「於茂登岳」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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於茂登岳
うむとうだぎ
石垣島南西主体部の北部にある標高五二五・八メートルの山で、県の最高峰。島北岸沿いに東西に連なるいわゆる於茂登山系のほぼ中央に位置し、頂上部は平坦で通信塔が建てられている。東・南・西は河川によって明瞭に画されるが、北側は標高約四五〇―二五〇メートルまで緩やかに傾斜しながら低くなっていき、そこから標高五〇メートル前後の海岸段丘面まで一気に低下する。地質は新第三紀の花崗岩からなる。北北東に桴海於茂登岳(四七七・四メートル)が、西にぶざま岳(三二一・六メートル)がある。北東側中腹に発した宮良川が南流して宮良湾へ、南側中腹に発した名蔵川が西流して名蔵湾へ注ぎ、島民の生活用水・農業用水などはほとんどこの山の恩恵に浴している。山全体が植生で覆われ、イタジイを優占種とする木本類が二〇三種、草本類が一四六種、シダ類が五七種確認されている。於茂登山系は石垣島の重要な水源地であるため、南斜面の山林の一部は水源涵養林に、また山頂周辺や尾根筋などは保安林に指定されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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於茂登岳
おもとだけ
沖縄県石垣島の北部にある山。県の最高峰で、標高526メートル。全山、比較的急峻(きゅうしゅん)な斜面で、古生層と推定されるツムル層の古期変成岩類からなる。亜熱帯性の樹林の自然植生からなり、西表石垣国立公園に含まれ、北麓は特別保護地区に指定されている。名蔵(なぐら)川や宮良(みやら)川の源となり、於茂登村落から登山道がある。また、石垣島の霊山とされている。
[目崎茂和]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の於茂登岳の言及
【於茂登山】より
…於茂登岳ともいう。沖縄県石垣島中央部北寄りにある山。…
※「於茂登岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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