日乗(読み)ニチジョウ

デジタル大辞泉 「日乗」の意味・読み・例文・類語

にち‐じょう【日乗】

《「乗」は記録の意》日記日録。「断腸亭日乗
[類語]日記ダイアリー日誌日録

にちじょう【日乗】[人名]

[?~1577]戦国時代の僧。出雲朝山郷の人。織田信長の寵を受け、内裏修造の奉行を務めた。キリスト教を排撃し、信長面前でイエズス会士フロイス宗論を交えたが敗れたという。

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精選版 日本国語大辞典 「日乗」の意味・読み・例文・類語

にち‐じょう【日乗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「乗」は記載・記録の意 ) 日記。日誌。
    1. [初出の実例]「乗と云は、日々記(ひにっき)のやうなる物ぞ。日乗家乗なんどと云ぞ」(出典:漢書列伝景徐抄(1477‐1515))

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「日乗」の解説

日乗(1) にちじょう

1648-1703 江戸時代前期の僧。
慶安元年生まれ。日蓮宗。京都深草の元政に師事し,徳川光圀(みつくに)の招きで常陸(ひたち)(茨城県)久昌寺住持となる。元禄(げんろく)4年から死の直前までしるした「日乗上人日記」は,光圀の実生活や当時の世相,生活を知る好史料である。元禄16年6月7日死去。56歳。号は皆如院。

日乗(2) にちじょう

朝山日乗(あさやま-にちじょう)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日乗」の意味・わかりやすい解説

日乗
にちじょう

[生]?
[没]正保2(1645).4.23.
江戸時代の日蓮宗の僧。京都妙満寺第 32世。東叡山寛永寺で『大蔵経』を周閲し,学頭に任じられた。林羅山交流論議を戦わせた。著者『玄義考拾記』『文句攬剛』など。

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