日本長期信用銀行[株](読み)にほんちょうきしんようぎんこう

百科事典マイペディアの解説

日本長期信用銀行[株]【にほんちょうきしんようぎんこう】

長期信用銀行の一つ。1952年〈長期信用銀行法〉に基づき,日本勧業銀行北海道拓殖銀行等の長期金融業務を引き継ぐ形で設立。1961年民間金融機関となり,債券発行を主な資金源として長期金融を行う。当初は,電力・鉄鋼・海運・石炭の4産業に集中的に融資。高度経済成長が軌道に乗ると公社債の受託,東南アジアへの円借款,中小企業への代理貸付等に業務を拡大。バブル経済崩壊後は不良債権が増大し,経営危機が深刻化。株価が額面を割るところまで下落した。1997年スイス銀行と包括的な資本・業務提携を結び,投資銀行業務を展開するなど経営再建策を打ち出したが,市場の信頼を得ることができず,政府の支援を要請,1998年10月金融再生法にもとづき破綻認定され,初の特別公的管理(一時国有化)銀行となった。1999年9月金融再生委員会によって,米投資会社のリップルウッド・ホールディングス・グループに譲渡が決定。大手では国内初の外資系銀行となる。2000年6月,行名を新生銀行とし,2004年2月再上場を果たした。新生銀行は本店東京,2011年資本金5122億円,2011年3月期経常利益4658億円。
→関連項目新生銀行[株]破綻金融機関不良債権処理問題ペイオフ

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世界大百科事典 第2版の解説

にほんちょうきしんようぎんこう【日本長期信用銀行[株]】

長期信用銀行法(1952公布)に基づく,長期金融専門の長期信用銀行として1952年12月設立された銀行。正しくは〈にっぽんちょうきしんようぎんこう〉と読む。新設された銀行であるが,特殊銀行であった日本勧業銀行(現,第一勧業銀行)と北海道拓殖銀行の長期金融業務を引き継ぐ形で発足。当時は民間と政府の出資により営業を開始したが,61年政府保有株式を消却し純粋の民間金融機関となった。主要産業に対する長期金融の資金源としては,5年もの利付金融債,同利子一括払型利付金融債,1年もの割引金融債などの債券の発行による。

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世界大百科事典内の日本長期信用銀行[株]の言及

【長期信用銀行】より

…〈長期信用銀行法〉(1952公布)に基づく長期金融機関。日本興業銀行日本長期信用銀行,日本債券信用銀行の3行があるが,それぞれ異なった沿革をもっている。同法により新設された日本長期信用銀行と,1902年設立の特殊銀行から移行した日本興業銀行の2行が52年当初から存在し,その後57年に,旧朝鮮銀行の残余財産を継承した日本不動産銀行(1977年10月に日本債券信用銀行と改称)が新設された。…

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