星一(読み)ほしはじめ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「星一」の意味・わかりやすい解説

星一
ほしはじめ
(1873―1951)

星製薬、星薬科大学創立者。福島県の富農長男に生まれる。東京商業学校(夜学)を卒業後に渡米苦学のすえコロンビア大学を卒業、新聞事業を営み失敗して帰国。1908年(明治41)星製薬を設立モルヒネなどの国産化を成功させた。しかし、原料のアヘン輸入をめぐり内務省と対立して反感を買い、種々の圧迫を受けて苦しんだ。作家星新一の父。

[四宮俊之]

『星新一著『人民は弱し官吏は強し』(角川文庫)』『星新一著『明治・父・アメリカ』(新潮文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「星一」の解説

星一 ほし-はじめ

1873-1951 明治-昭和時代の実業家,政治家
明治6年12月25日生まれ。星新一の父。明治44年星製薬を創立,モルヒネの国産化に成功し,日本の製薬王といわれた。41年衆議院議員(当選4回,民主党)。昭和22年国民民主党から参議院議員。また星製薬商業(現星薬大)を設立。昭和26年1月19日死去。77歳。福島県出身。高等商業(現一橋大)卒,コロンビア大卒。
格言など】人民は弱し 官吏は強し

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android