時間給(読み)ジカンキュウ(その他表記)time wages

デジタル大辞泉 「時間給」の意味・読み・例文・類語

じかん‐きゅう〔‐キフ〕【時間給】

賃金形態の一。労働時間長短に応じて賃金が支払われる方式
時給

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精選版 日本国語大辞典 「時間給」の意味・読み・例文・類語

じかん‐きゅう‥キフ【時間給】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仕事をした時間数によって支給される賃金。
    1. [初出の実例]「請負の利を改め先進国のやうに時間給となし」(出典:森谷延雄遺稿(1928)〈森谷延雄〉芸と理より見たる帝都復興に関する家具の復興)
  3. じきゅう(時給)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「時間給」の意味・わかりやすい解説

時間給
じかんきゅう
time wages

賃金の支払い形態の一つである時間賃金の一種で、時間(通例1時間)を単位として支払う方式。労働能率とは無関係に、一定時間の労働に対して一定額として支給される賃金という点からみれば、日給週給月給などと並んで、固定給の一形態としても位置づけられる。時間給が適用された場合、賃金は労働時間の長さによって直接に規定されるため、賃金水準が低位にあるときには、しばしば長時間労働を生み出す。また、労働の中断を余儀なくされた場合、その分だけ給料から控除されるため、賃金の変動を生じやすいという面ももつ。

 日本における時間給の適用は植字工、製本工など特殊な労働に限られていたが、パートタイマーやアルバイト、派遣労働者の広がりなどによって、とりわけ1980年代以降、時間給で働く人々が飛躍的に増大してきた。その賃金水準は職種によってさまざまだが、いずれも正規従業員との間に大きな格差がある。

[横山寿一]

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